商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/09/22 |
JAN | 9784480815453 |
- 書籍
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漫画みたいな恋ください
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漫画みたいな恋ください
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
鳥飼さんのマンガも大好きなのでこの日記(エッセイ)も楽しく読んだ。 彼氏(浅野いにおさん)とのことや子どものことや自分のプライベートをかなり赤裸々に書いているなという印象。 日記だから当たり前かもしれないが。 この本を読んでますます鳥飼さんのファンになりました。
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30代半ばで子どももいるのに、こんなに恋愛に振り回される大人がいるのだなあと薄目で読んでいたけれど、性の非対称性について記した箇所や、子どもが成長して自分で環境を選べるようになっていたという気づきの部分を読んで、ああ、わたしはこの人のこういうところに惹かれて『先生の白い嘘』も読み...
30代半ばで子どももいるのに、こんなに恋愛に振り回される大人がいるのだなあと薄目で読んでいたけれど、性の非対称性について記した箇所や、子どもが成長して自分で環境を選べるようになっていたという気づきの部分を読んで、ああ、わたしはこの人のこういうところに惹かれて『先生の白い嘘』も読み切ってしまったのだなあと思った。人が見逃してしまうような違和感や引っ掛かりをキャッチして、自分の中に素直に落とし込み、アウトプットするのがうまい。 良くも悪くもとても面倒くさい人だけど、真摯に丁寧に自分の気持ちと向き合ってしまう、そういう業のようなものを抱えているんだな、と。
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漫画家の鳥飼茜の等身大の日記。 自分に真摯に、背伸びせずに、思ったことを赤裸々に語る姿はさすが、物書きだなと。 私小説を読んでいるような感覚。 筆者に共感したり、嫌だなと思ったり。 母親との関係、元夫との子供の親としての関係、子どもとの関係、彼氏との関係。 関係によって、コロ...
漫画家の鳥飼茜の等身大の日記。 自分に真摯に、背伸びせずに、思ったことを赤裸々に語る姿はさすが、物書きだなと。 私小説を読んでいるような感覚。 筆者に共感したり、嫌だなと思ったり。 母親との関係、元夫との子供の親としての関係、子どもとの関係、彼氏との関係。 関係によって、コロコロと視点が変わる。 子ども、元妻、母親、彼女。 立場に対して、筆者はいつもひとりの女性として佇んでいる。 それぞれの役割に応じて器用に対応している訳ではないけども、そのそれぞれの役割に自分がちぎられてしまい、疲れてしまっている部分もあるのではないかと感じた。 世の女性たちが感じる違和感なのではないだろうか。 筆者がこの日記でエゴサーチをして、嫌いだという意見がたくさんあったと書いてあったが、それはよく分かる。 筆者はマンガ家の彼氏(いにお氏)を、少女マンガの男性のように魅力的な人として書くけど、読んでいるこちらはそこまで思い入れがないから、胸焼けするし、ついていけない。 でも、そういうところも含めて、漫画家のかっこいいはずの筆者は、どうしようもない一人の悩める大人の女性であるという、ドス暗い情念の魅力が沸々と涌いている。 また、作家だけに、日々の生活に感じることがアーティスティックで、はっとさせられるようなフレーズがたくさん。 作家は常人と切り口が違うなと思いながら、繊細な感性は、普通の生活を鈍感に送ることもできず大変だなとも思う。 37歳の女性で、バツイチだけど、彼氏と恋をする姿は初々しい少女のようなのだ。 漫画家として作品を生み出し、自立していて、子どももいて、別れた旦那さんともきちんと子供を育てている。 そんな中、彼氏との関係に一喜一憂している姿は一見すると、愚かにも見える。 でも、恋愛ってそんなもの。 子どもがいながら、独立して、自分なりの考え方で、向き合っている筆者。 子どもには怒ってばかり、どのように処していけばよいのか悩む。これは子供がいくつになっても世の中の親が感じること。 母は強し、親はなんでもわかってどっしりと構えている。 なんて幻想があるけど、実際はそんなことは全くない。 それは世の中からのお仕着せなのだと思う。 世の中の親たちは、そんな”常識”とふがいない自分自身とのギャップに悩む。 筆者は、世の中の常識に沿わなければという考えではなく、自分なりの答えをいつも迷いながら探している。 そこは本当のことを探したい、彼女の誠実さだと感じた。 だけども、その探している状況は不安でもあり、自分の大好きな彼氏に認めてもらいたいと思う。 本来であれば、そんなこと恥ずかしくてかけないと思うが、彼女は書く。 漫画家の彼氏からすると、筆者はお姫様のように見えるという。 __ 私は相手が何かしてくれるのを待っているだけで、でも自分ばかりが何かをしてあげている気持ちでいて、そんな自分のことをかわいそうに思っていて、だから不満が尽きないんだと彼が言った。 一方的な感情と、それを言い訳するように取ってつけて見せたような卑屈さ。それが私の日記をと誦して彼が感じたことだという。 不満が尽きないから我慢していることを察してもらおうというのがつあわって、それが相手をうんざりさせるんだって。 そうやって理屈で説明されると自分の悪いところがありありと目で見えるようだった。 __ これはなんとなく、男性脳と女性脳の違いもある気がする。 分析的に答えをだそうとする男性と、感情、共感をして欲しい女性の違い。 男性からすると何がしたいのかわからないとなってしまう。 この日記は主観的にかかれているようで、外からの意見が時々垣間見れるところ(主に彼氏が多いかな)に、客観性が出てきて、筆者の世界の立体感が感じられる良い部分だと思う。
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