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明治維新をとらえ直す 非「国民」的アプローチから再考する変革の姿
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明治維新をとらえ直す 非「国民」的アプローチから再考する変革の姿

奈良勝司(著者)

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明治維新をとらえ直す 非「国民」的アプローチから再考する変革の姿

2,860

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 有志舎
発売年月日 2018/09/25
JAN 9784908672255

明治維新をとらえ直す

¥2,860

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2019/05/18

 昨今まれに見る野心的で気宇壮大な明治維新論。「志士礼賛」論も「植民地化の危機」論も「成熟した近世」論も排し、近世社会の自閉的な世界観から内在的に幕末維新の変革の必然性と問題性を説明している。古賀侗庵門下の昌平黌出身エリートに膨張主義的近代化とは異なるオルタナティブを見出したり、...

 昨今まれに見る野心的で気宇壮大な明治維新論。「志士礼賛」論も「植民地化の危機」論も「成熟した近世」論も排し、近世社会の自閉的な世界観から内在的に幕末維新の変革の必然性と問題性を説明している。古賀侗庵門下の昌平黌出身エリートに膨張主義的近代化とは異なるオルタナティブを見出したり、「公議」論を「攘夷」願望の従属変数と位置付けたりするなど、注目すべき論点は少なくないが、他方で往年の「絶対主義への傾斜」説や「徳川絶対主義」説をまるで役者を変えた芝居の再演のように焼き直したにすぎないようにも見え、国家論の研究史の咀嚼には疑問がないではない。近代日本の海外侵略・排外主義の横行や、多元的民主主義の欠如と同質的共同体の持続という問題を、幕末期維新期に決定づけられた「宿命」として捉えているようにも読め、直線的で還元主義的な歴史像には批判があろう。

Posted by ブクログ

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