声に出し吟じてみたい美しき吟詠 名歌三十選

(伝統音楽), 吉永典子, 今由香里, 林真洋, 橋本揚晴, 馬酔木岳凛, 古賀鶯鳳, 内山光倫子

• 内容紹介: 吟詠の定番は、中国詩・日本の漢詩(絶句)です。このCDは全国若手名吟家達による、聞いて解りやすく、特に吟じやすい名歌を選び30首集めた初の吟詠集。 (C)RS
• 販売会社／発売会社: 日本コロムビア(株)(日本コロムビア(株))
• 発売年月日: 2018/11/28
• JAN: 4549767053493
• 規格品番: COCJ40576
• 組数: 1枚組

チャプター番号／チャプター名

DISC 1

1.白鳥は哀しからずや空の青 海のあおにも染まずただよう(歌,吉永典子)

2.やわらかに柳あおめる北上の 岸辺目に見ゆ泣けとごとくに(歌,今由香里)

3.ねこの子のくびのすゞがねかすかにも おとのみしたる夏草のうち(歌,林真洋)

4.とくとくと垂りくる酒のなりひさご うれしき音をさする物かな(歌,橋本揚晴)

5.めぐり逢いて見しやそれともわかぬ間に 雲隠れにし夜半の月影(歌,馬酔木岳凛)

6.あおによし寧楽の京師は咲く花の 薫うがごとく今さかりなり(歌,古賀鶯鳳)

7.我が背子を大和へ遣るとさ夜ふけて 暁露に我が立ち濡れし(歌,内山光倫子)

8.旅人の宿りせん野に霜降らば わが子羽ぐくめ 天の鶴群(歌,熊谷栄亮)

9.君が行く道のながてを繰り畳ね 焼き亡ぼさん天の火もがも(歌,安藤飾心)

10.あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る(歌,野中秀宗)

11.紫のにおえる妹を憎くあらば 人妻ゆえに我恋いめやも(歌,野中秀鳳)

12.小竹の葉はみ山もさやに乱げども 我は妹思う別れ来ぬれば(歌,平賀輝山)

13.銀も金も玉も何せんに 勝れる宝子に及かめやも(歌,川本摂粋)

14.新しき年の始の初春の 今日降る雪のいや重け吉事(歌,山本星邦)

15.大和は国のまほろば 畳なづく青垣 山籠れる大和しうるわし(歌,前田卓霊)

16.東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな(歌,杉山陽風)

17.石ばしる垂水の上のさ蕨の 萌え出づる春になりにけるかも(歌,玉村美心)

18.田児の浦ゆうち出でて見ればま白にそ 不尽の高嶺に雪は降りける(歌,蒔田淳芽心)

19.花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせし間に(歌,向山侑真)

20.これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関(歌,鷲見國仁)

21.見わたせば柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける(歌,森田夏星)

22.白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける(歌,岡野麗風)

23.秋きぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる(歌,髙冨淳蕗心)

24.大海の磯もとどろに寄する波 われて砕けて裂けて散るかも(歌,佐伯珠月)

25.霞立つ長き春日をこどもらと 手まりつきつつ今日も暮らしつ(歌,大川吾風)

26.ゆく秋の大和の国の薬師寺の 塔の上なる一ひらの雲(歌,村松勢心)

27.仏は常にいませども現ならぬぞあわれなる 人の音せぬ暁にほのかに夢に見えたもう(歌,志田紫岳)

28.湧きいづる泉の水の盛りあがり くづるとすれやなお盛りあがる(歌,藤﨑岳良)

29.おとめらが泳ぎしあとの遠浅に 浮環のごとき月浮かび出でぬ(歌,小林翠晴)

30.八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を(歌,巽吟城)