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日本人の死生観 ちくま学芸文庫
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日本人の死生観 ちくま学芸文庫

立川昭二(著者)

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日本人の死生観 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2018/09/10
JAN 9784480098887

日本人の死生観

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2024/10/24

日本人の死生観 著:立川 昭二 ちくま学芸文庫 タ 5 3 日本人は山や木、岩石や鳥獣までをカミと考えて崇拝する 人間にとって最後に残されたものは、「祈り」である 日本人は、古くから死を「帰るところ」、「この世」から、「あの世」への旅。 死ぬことは、「土に帰る」こと 気に...

日本人の死生観 著:立川 昭二 ちくま学芸文庫 タ 5 3 日本人は山や木、岩石や鳥獣までをカミと考えて崇拝する 人間にとって最後に残されたものは、「祈り」である 日本人は、古くから死を「帰るところ」、「この世」から、「あの世」への旅。 死ぬことは、「土に帰る」こと 気になったのは、以下です。 ■西行 死を願う 願はくは、花のしたにて、春死なむ、そのきさらぎの、望月のころ 伊勢神宮にて 何事のおはしますかは、知らねども、かたじけなさに、涙こぼるる ■鴨長明 ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず 日本人にとって、人生とは、ゆく河の流れ、である 日本人は死を恐怖感というより、悲壮感でとらえている ■吉田兼好 過ぎし世もくる世も同じ夢なれば、けふの今こそ楽しかりけり ■松尾芭蕉 月日は、百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり 人生とは、また、旅である ■井原西鶴 中世までは、この世は、憂世であったが、江戸になって、浮世になった ■葉隠 武士道とは死ぬ事と見つけたり 恋の至極は忍恋と見立て候、逢ひてから恋のたけが低し、一生忍んで思い死する事こそ恋の本意なれ ■神沢杜口 日本人が古くから抱いてきた、「知足」、という幸福哲学に根差している ■滝沢馬琴 ベネディクトの「菊と刀」 西欧は、罪の文化に対して、日本は、恥の文化 ■良寛 うらを見せ、おもてを見せて、散る紅葉 ■山本周五郎 虚空遍歴 死は生の証明であり、その人間の完成なのだ 目次 はじめに 日本人の死生観-アンケートから 花のしたにて 西行 憂へ悲しむ 鴨長明 たゞ今の一念 吉田兼好 旅を栖とす 松尾芭蕉 老いの楽しみ 井原西鶴 魂離れぬ 近松門左衛門 気をめぐらす 貝原益軒 足るを知る 神沢杜口 闇はながれて 千代女 あなた任せ 小林一茶 天地に恥る 滝沢馬琴 時をし待たむ 良寛 おわりに 日本人の死生観 虚空遍歴から あとがき 参考文献 解説 古典文学から日本人の死生観を辿る ISBN:9784480098887 出版社:筑摩書房 判型:文庫 ページ数:320ページ 定価:1200円(本体) 2018年09月10日第1刷発行

Posted by ブクログ

2022/04/07

「カミ」と「ほとけ」――日本人の宗教観 「あの世」と「この世」――日本人の死後観 「いのち」と「たましい」――日本人の生命観 などを概観しながら、著者は西行から日本人の根源的な答えを求めた。 花のしたにて――西行 憂へ悲しむ――鴨長明 ただ今の一念――吉田兼好 旅を栖とす――松尾...

「カミ」と「ほとけ」――日本人の宗教観 「あの世」と「この世」――日本人の死後観 「いのち」と「たましい」――日本人の生命観 などを概観しながら、著者は西行から日本人の根源的な答えを求めた。 花のしたにて――西行 憂へ悲しむ――鴨長明 ただ今の一念――吉田兼好 旅を栖とす――松尾芭蕉 老いの楽しみ――井原西鶴 気をめぐらす――貝原益軒 足を知る――神沢杜口 闇はながれて――千代女 あなた任せ――小林一茶 天地に羞る――滝沢馬琴 時を待たむ――良寛 おわりに 日本人の死生観 といった内容ですが、先人が書き置いた詩、歌、文章からそれぞれの死生観を導き出していたのだが、まず、西行の生き様、死生観に後の人間は一定の影響を受けていたことが窺えた。 あとがきに書かれているが、西行から良寛にいたる十二人が語ってくれたことばのなかに日本人の死生観を読み解き、彼らの生き方死に方にふれながら、できるだけ現代の私たちが直面している問題にむすびつけ、今日の日本人のメンタリティ(心性)の基層に生きている死生観を照らし出してみることを意図したものだったということで、私なりに死生観の示唆を見つけられるいいきっかけとなるほんでした。

Posted by ブクログ

2022/01/17

日本人の死生観 立川昭二 筑摩書房 文学史を学び北里大学と言う医者の環境に身を置き 死や老いに関する哲学を覗き見た人なのか? 西行の死生観に始まり鴨長明・吉田兼好・松尾芭蕉 最後に良寛へと12人の詩と生き様を通して ニホンに根付いてきた死生観を掘り起こすと同時に 現代人の死...

日本人の死生観 立川昭二 筑摩書房 文学史を学び北里大学と言う医者の環境に身を置き 死や老いに関する哲学を覗き見た人なのか? 西行の死生観に始まり鴨長明・吉田兼好・松尾芭蕉 最後に良寛へと12人の詩と生き様を通して ニホンに根付いてきた死生観を掘り起こすと同時に 現代人の死生観と比較して見るために 自らアンケートを集めて分析する この極東列島と言う吹き溜まりである 有史以前からの多民族国家でありながら あるいはだからこそ生まれた 執着のないあの世とこの世を行き交う 根深くも静かな死生観を生み出したのだろうか 死の恐怖というよりも 流れに参加する旅の冒険で 知ることの楽しみを分かち合う 有って無い無手勝流の 満たされ感に浸る心地よさ

Posted by ブクログ

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