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未来のイヴ 光文社古典新訳文庫
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未来のイヴ 光文社古典新訳文庫

オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン(著者), 高野優(訳者)

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未来のイヴ 光文社古典新訳文庫

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2018/09/07
JAN 9784334753849

未来のイヴ

¥1,980

商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

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2024/06/24

思うことが、いっぱい有り過ぎて、感想がまとまらない。 いろいろな意味で規格外な作品。 800頁近い大作で、読むには時間が掛かったが、飽きずに食い入るように読ませてもらった。 これだけ、面白く読めたのは、古典新訳文庫として、僕のような無知無学な人にも分かりやす翻訳して頂いたおかげだ...

思うことが、いっぱい有り過ぎて、感想がまとまらない。 いろいろな意味で規格外な作品。 800頁近い大作で、読むには時間が掛かったが、飽きずに食い入るように読ませてもらった。 これだけ、面白く読めたのは、古典新訳文庫として、僕のような無知無学な人にも分かりやす翻訳して頂いたおかげだ。 このシリーズの古典文学は、今後も読んで行こうと思う。

Posted by ブクログ

2024/06/06

 原著1886年作。  ヴィリエ・ド・リラダンは昔読んだ『残酷物語』の訳が古めかしすぎてどうも今ひとつだった。そもそも和訳された作品の少ない作家と思えるが、本作(「新訳」)を読んでみていろいろ驚いた。  当時の状況ならではだが、肖像権を無視しトマス・エジソンを主人公に据え、すさま...

 原著1886年作。  ヴィリエ・ド・リラダンは昔読んだ『残酷物語』の訳が古めかしすぎてどうも今ひとつだった。そもそも和訳された作品の少ない作家と思えるが、本作(「新訳」)を読んでみていろいろ驚いた。  当時の状況ならではだが、肖像権を無視しトマス・エジソンを主人公に据え、すさまじい「想像」の飛翔を駆使しまくる作品で、ある意味ぶっとんだ、「とんでもない」文学作品だと思う。  要するに電気仕掛けのアンドロイド/アンドレイドを製造し、これを(もちろん男性視点からの)理想的な恋人/女性として誕生させようという、なかなかに不埒な企みのいきさつが描かれている。  ここでの主人公エジソンはやたら饒舌で、さまざまな「思想」を組めども尽きぬ泉のように呈示してやまない。そこには無論こんにちのジェンダー観からはおおいに非難するべき点も多いし、アンドロイドの機械仕掛けに関してはこんにちのテクノロジーを幾らかでも知っている立場から見ればおそろしく幼稚で、トンデモな感じだとしても、なんとなくこの激しいパロールの奔流には目眩させられるものがある。リラダンの(当時としては、の)博識さも凄い。  この圧倒的にぶっとんだ物語は、やがて、「科学的」説明の枠組みをはるかに超えて、ある種のオカルティズムに突入していくのだが、そのへんが圧巻。リラダン、全体的にどんな作家だったのだろう。  なるほど、この作品なら「略式」の世界文学史年表に入れてもおかしくない。是非とも読んでおくべき小説だと思う。  いまのSF作家なら、理論的背景ももっと緻密に・高度に描写できるのだろうが、そうした小説文化の遙かなる祖先として、本作は君臨していると言えるかもしれない。

Posted by ブクログ

2021/04/20

物語というより哲学的な問答が主軸に感じた。精神と肉体、科学と神の話をしながら、印象的に幻想の世界が差し挟まれている。どう終わるのかと思ったけれど、最後に畳み掛けるように物語が進む。結末はとても好みだった。

Posted by ブクログ