商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/08/30 |
JAN | 9784065122105 |
- 書籍
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青い春を数えて
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青い春を数えて
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
女子高生たちの話。情景が目に浮かぶようで、楽しかった。 これをエモいと呼ぶのだろう… どの話のどの子にもうっすら共感。特に知咲ちゃんの、優しい人のイメージにはうんうんと頷いた。 「相手に合わせて自分の意見を胸中で握り潰してしまえば、みんなが私のことをいい人だと評価する」 全体...
女子高生たちの話。情景が目に浮かぶようで、楽しかった。 これをエモいと呼ぶのだろう… どの話のどの子にもうっすら共感。特に知咲ちゃんの、優しい人のイメージにはうんうんと頷いた。 「相手に合わせて自分の意見を胸中で握り潰してしまえば、みんなが私のことをいい人だと評価する」 全体を通して、自分の意見をちゃんと持つこと、伝えることって相手と深い関係を築くのにとても大切だなと思った。 やっぱ、大切はうすっぺらい気持ちじゃダメなんだと思う
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1〜5章までの中で時系列を同じくする登場人物たちの高校生活をリアルに描かれていた。 結論から言うと、1・3章の話が気に入りました。というのも2・4・5章に登場する人物は悩みを抱えていても、とても前向きで卑屈さを全く感じなかったのに対して、1・3章では自分と他人との希薄な関係...
1〜5章までの中で時系列を同じくする登場人物たちの高校生活をリアルに描かれていた。 結論から言うと、1・3章の話が気に入りました。というのも2・4・5章に登場する人物は悩みを抱えていても、とても前向きで卑屈さを全く感じなかったのに対して、1・3章では自分と他人との希薄な関係性さや劣等感、そしてなにより自分の中で物事を卑屈な方へ考え進めていってしまう姿に強い共感を感じたためです。 現在一人では抱え込みきれない悩みを持った学生や、過去の苦い思い出に何度もうつむきそうな方には、是非呼んで欲しい作品だと感じました。
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「白線と一歩」「赤点と二万」「側転と三夏」「作戦と四角」「漠然と五体」の5篇からなる中篇集。 「白線と一歩」。 山月記と同じ構造。 「才能の不足を暴露するかもしれないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰が己の凡てだったのだ」 しかし。主人公の気持ちが胸に伝わり、すごくよい一篇だった。...
「白線と一歩」「赤点と二万」「側転と三夏」「作戦と四角」「漠然と五体」の5篇からなる中篇集。 「白線と一歩」。 山月記と同じ構造。 「才能の不足を暴露するかもしれないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰が己の凡てだったのだ」 しかし。主人公の気持ちが胸に伝わり、すごくよい一篇だった。女子高校生の気持ちを掬い上げる、として評価されているようだが、50代男性であっても、同じく心に迫るものを感じた。単に私が成熟していないということなのかもしれないが。 今見返しても恥ずかしいが、高校の卒業アルバムのメッセージ欄には上記山月記の抜粋に、余計なことを付け加えていて… 「赤点と二万」 ちょっと無理ある設定。 本書とは関係ないけど、大学の推薦入学制度。やめた方がいいんじゃないかな。とは思う。 一般入試で入学した学生と比べ、一般入試で試される種類の学力は、全体として相当低い傾向にあるような気がする。それは、推薦で入学した人にとっても、あんまりいいことではないのではないかと。 「漠然と五体」 細谷と清水の物語。 そこそこ勉強のできる細谷。綺麗で学校から逸脱気味の清水。 作者は細谷に対して、「地元の公立大学」「公務員」志望、だけど「優等生」と微妙な線をついて役作りをする。 逸脱できない、突き抜けられない「優等生」の鬱屈に、外側から、ひととき手を差し伸べてくれる清水。 しかし、それは、やはりひとときのことであるからこそ、細谷はその手にすがることができて、ひととき、息を抜く。 現実には、頭の中で繰り広げる「妄想」を、物語にした一篇。 文中に「私は新聞なんか読まないし、テレビも見ない。(中略)作り手の作為ばかり鼻につくから。」とあるが、本格的に大手メディアは、多くの人から見放されつつあるのではないか、と改めて感じた。 装丁に、青空の下、波打ち際でたわむれる女子高校生が描かれているが、作中では、夕暮れ時、日が沈んだ直後の設定だったはず。どうでもいいことなのかもしれないけど、イメージ違うかな。加えて、細谷と清水の容姿にももう少し落差を描きこむべきではないかと。
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