商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/09/28 |
JAN | 9784163909028 |
- 書籍
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ある男
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ある男
¥1,760
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商品レビュー
3.9
447件のお客様レビュー
色々な事を考えさせられる物語だった。 ミステリーっぽい始まりなんだけど、 それが解けていくと同時に負の連鎖、スティグマ。考えさせられた。 大変難しいと思った。 小説の内容、時間が経つと忘れちゃうことも多いんだけど、この物語はしっかり覚えている気がする。
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同郷だが読まず嫌いだった作家さん。テレビ出演しているのを観て読んでみようと思い立った。 捨てたい過去・家族・生い立ち。戸籍売買・加害者家族・人種差別とヘビーな題材に、ちょっと盛り込み過ぎと思ったが、それらは全て名前としてつながっているのだ。 弁護士城戸の妻との不仲と葛藤が平行して...
同郷だが読まず嫌いだった作家さん。テレビ出演しているのを観て読んでみようと思い立った。 捨てたい過去・家族・生い立ち。戸籍売買・加害者家族・人種差別とヘビーな題材に、ちょっと盛り込み過ぎと思ったが、それらは全て名前としてつながっているのだ。 弁護士城戸の妻との不仲と葛藤が平行して語られていくうちに、彼の精神も揺れながらも踏みとどまる。 名前って何?の悶々とした思いに、依頼者の息子悠人が全てを受け止めた言葉で救いを感じた。
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頁をめくりながら物語の中に浸かり、登場人物たちと共にあった。 映画版よりも違うところに焦点が当たっていて面白い。否、興味深い、と言った方がいいだろうか。 ミステリやサスペンスのようなエンターテインメント的駆け引きは限りなく削られ観察者のような目線で、一人の男の正体に迫っていく。こ...
頁をめくりながら物語の中に浸かり、登場人物たちと共にあった。 映画版よりも違うところに焦点が当たっていて面白い。否、興味深い、と言った方がいいだろうか。 ミステリやサスペンスのようなエンターテインメント的駆け引きは限りなく削られ観察者のような目線で、一人の男の正体に迫っていく。この過程が一歩二歩、人と距離を置いているように見えた。感情が描かれる場面もあるが、グッと抑えられており純文学のような味わいがある。他者の正体に迫りながら彼が抱えていたであろう苦悩や喜びに迫る様は他者への観察を通して自分を見つめているようだった。
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