植物と叡智の守り人 ネイティブアメリカンの植物学者が語る科学・癒し・伝承

ロビン・ウォール・キマラー(著者), 三木直子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 築地書館
• 発売年月日: 2018/08/01
• JAN: 9784806715641

商品レビュー

2025/04/03

読了 480pほど

自然との向き合い方、姿勢について考えさせられる著書。自然・地球に対するレシプロシティー。自然は私たちに能動的に何かを与えているわけではないが、それ故に、人間・私たちが自然から得られていることに対する、「お返し」が体感しずらい、思慮に乏しくなってしまう。

自然に対するレシプロシティーという考え方を、アメリカを舞台に、「スイートグラス」という植物を主に、語られている。

が、本という意味では、日本でしか過ごしたことがない私にとっては、かなり退屈かつ、情景が浮かびづらいものだった。レシプロシティーという考え方やこの本での主張はとても学びがあると思えたが、著書としては、最後まで読み切るのが厳しかったので、評価は低くした。（読み切った。）

2024/11/04

人間が生きるのに必要なものを与えてくれる自然にお返しをする。先ずは与える。それは本来、当たり前のことだったかもしれない。ネイティブアメリカンに限らず、自然の中に八百万の神を感じて生活していた日本人も。
何故、その心が失われてしまったのか？ 本書では、ウィンディゴという伝説の怪物を通してその理由が語られる。巻末の物語でお腹を壊して苦しむウィンディゴの姿は、気候変動による災害に苦しむ現在の我々のように思える。

2021/11/29

〈本から〉
落ちてきたスカイウーマン
スカイワールド
マスクラット
亀
タートルアイランド（亀の島）
「生命の木」
スイートグラス、四つの聖なる植物の一つ
その芳香を吸い込めば、忘れてしまったことさえ知らなかった記憶が蘇る。
「儀式」というのは「思い出すことを思い出す」ための方法

今回、p156まで