商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/08/03 |
JAN | 9784065127063 |
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商品レビュー
4.1
27件のお客様レビュー
まだ上巻なのに面白い。 今回は東日本大震災と原子力発電所の事故、そして電力会社が舞台。 史実と物語がないまぜになったような展開で緊張感があり、ページを捲る手が止まりませんでした! 電力会社の新人広報マンと現地で事故対応にあたる社員との交流場面は胸熱です。 下巻が楽しみです♪オスス...
まだ上巻なのに面白い。 今回は東日本大震災と原子力発電所の事故、そして電力会社が舞台。 史実と物語がないまぜになったような展開で緊張感があり、ページを捲る手が止まりませんでした! 電力会社の新人広報マンと現地で事故対応にあたる社員との交流場面は胸熱です。 下巻が楽しみです♪オススメ!
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感想 震災の前に他からの圧力があったにせよ電力株を買ってなかった鷲津はやはり神がかっているか!? 原発をメルトダウンさせないために奮闘する現場と、一国の総理が馬鹿だとどのような事態を招くのかをまざまざと見せつけられているような感じ。 確かに震災が起こるまでは電力会社ほど安定した会社はないと思っていた。電気事業法で利益が守られているし、既得権益の塊みたいなところだから、怪しい輩が利権を貪っていても不思議はない。 しかし、今思い出しても当時の政権の対応は呆れるばかりかな。非常時に本当の実力が見えるのも本当かもしれない。 あらすじ 2009年シビれるようなディールから遠ざかっていた鷲津だが、新しく入ったアンソニーの提案で日本電力の買収に乗り出す。しかし、香港の賀の横槍や財界総理の異名を持つ濱尾の脅しで手を引くことに。 時は流れて2011年東日本大震災が発生する。同時期に芝野は原発の輸出でベトナムに行き、受注を確定させたところだった。 地震後の津波によって核燃料棒を冷却するための非常電源が停止し、現場は混乱の極みに陥っていた。しかも、総理の事後対応が悉く的を外し、事態は最悪の方向に向かっていた。 迷走する政権は何もしないまま時間だけが過ぎていった。鷲津は、飯島から電力会社の利権や危ない連中が絡んでいるから首都電に手を出すなと言われるが、会長の濱尾を引き摺り下ろすべく、政治家に近寄ろうとする。現政権で、首都電の対策委員長になりそうな宮永を捕まえて、事故調査委員会を立ち上げるように進言する。そして、委員長には芝野を起用するよう進める。
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真山仁 10作品目。 東日本大震災の後、原発事故をおこした首都電力をハゲタカ(鷲津)が買収をかける物語。 高層ビルの免震構造を初めて実体験したあの日から、もう10年。 被災地の、津波に流される住宅、深夜に広がる火災、そして原子力発電所建屋の相次ぐ水素爆発。 チェルノブイリに続く、原発事故による放射能汚染の不安と恐怖。 今考えれば、あの時は何だったのだろうかと思う。何に怯え何に震えていたのだろうかと。 そして、震災と原発事故で、何を失ってしまったのだろうかと。 鷲津曰く:「東日本大震災が起きてから、日本が大きく変わった気がしている。」 例えば、核アレルギーと大本営発表。 原子力発電所は安全だという神話を、眉を顰めながらも信じる振りをしてきた、私たち日本人。それが、一気に崩れた。そのとき、政府が発表する”安全”は、大本営発表に聞こえた。メディアを通して流される”安心”は、汚染という風評に変わった。余裕のある人は移住し、線量計を持ち、ニュースをCNNに代えた。 その状況に対して、結局、政府も電力会社もなんの解決も情報提供もなかった。できなかったのかもしれない。明かりの消えた東京の街で、エスカレータも止まり、只管、静かに収束だけを待ち望んでいた。気がする。日本中が。 日本を覆すような災害を前にすると、日本最強であるはずの電力会社が弱点をさらし、原発のリスクにも対応できず、社会がパニック陥るしかなかった。 そして、被災地における事故の対応、放射能汚染による住民の避難・疎開はいつも最後になってしまう。
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