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人生に信念はいらない 考える禅入門 新潮新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/07/14 |
JAN | 9784106107726 |
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人生に信念はいらない
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人生に信念はいらない
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
自分の『心の柱』を持つ →人生で起こる色んなトラブルや苦悩による心の振動を柔らかく抑えて、元のポジションに戻してくれる『心の柱』 嬉しい時は嬉しい方へ、悲しい時は悲しい方へ、いくら傾いても心の柱は柔軟にたわむ。 仏門の家に生まれ、長年僧堂で修行して住職になられて著者だからこそ見つけた考えであり、素敵だなと思いました。悲しいことばっかりな時代だからこそ大事よね………。 あまり詳しくなかったので、僧堂での生活やそもそもの僧堂への入門の流れなど、色んなことが知れて面白かったのですが、 一緒に修行していた友人が亡くなってからの心の変化、というものが一番印象的でした。 悲しみに暮れるより、ひたすら目の前のことに向き合って、『なりきる』こと。 物凄く悲しかったからこそ、得た考えなのだろうと。 坐禅、全くやったことないけど一度やってみようかな……。本書でも書かれていましたが、何かを得るよりは、心のゴミ捨て場というのも納得。 雑念を捨てる機会は現代社会に何より必要なのでは。
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人生に信念はいらない 臨済宗の禅僧である細川氏により禅に関する講義。私自身、曹洞宗の仏教校出身であるが、同じ禅宗でも違いがあり、面白い。(おそらく弊学OBが見れば一目瞭然であるが、細川氏は同じ中高の先輩である。公表されていないが) 以下の文章が印象的であった。 「禅問答とは、自...
人生に信念はいらない 臨済宗の禅僧である細川氏により禅に関する講義。私自身、曹洞宗の仏教校出身であるが、同じ禅宗でも違いがあり、面白い。(おそらく弊学OBが見れば一目瞭然であるが、細川氏は同じ中高の先輩である。公表されていないが) 以下の文章が印象的であった。 「禅問答とは、自分と他人を二つに対立させ、分けて考えてしまうのを捨てて、自分と他は二つではないことに気づくことから始まります。我見を無くして平等に物事を見られる目を持ち、その無心の澄み切った眼で、差別の現実を見ていこう。そのことが物事を正しく見ていくことにつながっていく、というのが禅の根幹です。」 前段の部分は、梵我一如というか、西田の純粋経験のような感も覚えるが、デカルトに始まる近代西洋的な思考とはまったくの相反する非常に面白い思想である。先日、エゴンシーレ展を見ていて面白いなと思ったのは、エゴンシーレも同じく自他の境界性について、疑問を持っている人物で、彼の人物画のタッチではあえて人と背景の境界線を書いていないという点。自他を区別せず、一体のものとして捉えていく思想は、西洋近代の思想が主流となっているビジネスの世界や実世界において鮮やかに光る。 また、細川氏が9年間の修行の感想で、「得られるものがなかった」と仰っているのが、興味深かった。しかし、これが禅の本質なのであろう。修行中は文献を読むこともせず、徹底的に自分に向き合う。確かに何も得るものはなかったが、日々の美しさや物事の有難みに気づくという点、これこそが悟りではないかと看破されている。スティーブ・ジョブズが禅の思想に出会い、Appleの製品をシンプルにまとめたこともここに何等かのヒントがあるのかもしれない。先日読んだ『モチベーション革命』では、AIによってただデータを集めることや論理的な分析は代替され、非論理的に自分が愛してしまう偏愛や偏執的な趣味を持つ人が逆に強くなると語られていた。これからの時代において、禅の知足の精神と、偏愛がより重要になるのではないかと直感的に感じた。
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お坊さんになるのは大変だな〜、自分には難しいな〜。でも、人生において成長するためには少なからず修行や訓練は必要なので、「お坊さんはもっとキツい修行をしているから、今の自分の状況はまだまだ楽なもんだな」と思うと、色んなことが続けられそうです。
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