![誰も僕を裁けない 講談社文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001909/0019099080LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/07/13 |
JAN | 9784065121504 |
- 書籍
- 文庫
誰も僕を裁けない
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誰も僕を裁けない
¥858
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商品レビュー
3.7
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここまでの2作の傾向からすると「下ネタに絡めたメイントリック」が特色のように思えるけれど、今作は「性行為の最中に相手にバレないように絞殺していた」という比較的平易なものになっている。むしろ本作の特色は、多重に仕掛けられている叙述トリック、というところにあるのだろう。 幾つかの叙述トリックの中でも、メインとなる東京か埼玉かの問題はあからさまで執拗で(鬱陶しいくらい)気づかない人はいないだろうし、それに連動して禿げかつらのトリックにも気づくのは容易だろう。名前のトリックもかなり露骨なのでなにかあるなとは思える。一方で春日部とらいちがそっくりだったところ(普段を髪型が違って色仕掛けが通用しなかった)は、メインのギミックに気を取られていて気づくのは難しいかもしれない。ある意味密室殺人や作中作を飽和させることでゲシュタルト崩壊を目指す清涼院流水や舞城王太郎に通づる試みなのかなと思う。ただそうだとするとちょっと突き抜け感が弱いかな? 自己言及やいきなり人情的は話になるあたりもいい感じに洒落臭くて楽しい。
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上木らいちシリーズ第三弾だが、今ひとつパンチが効いていない。トリックにしてもミステリをある程度読んでいれば「こうなるんだろうな」と予想がつく。 ただ、性犯罪を扱った構成はなかなか読み応えがあった。ある邸宅での殺人事件と警察での取り調べが交互に描かれる様は最後まで読者を離さない。惜...
上木らいちシリーズ第三弾だが、今ひとつパンチが効いていない。トリックにしてもミステリをある程度読んでいれば「こうなるんだろうな」と予想がつく。 ただ、性犯罪を扱った構成はなかなか読み応えがあった。ある邸宅での殺人事件と警察での取り調べが交互に描かれる様は最後まで読者を離さない。惜しい作品だった。
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序盤のエロ要素が強い導入、中盤の本格ミステリ、終盤は法律・条例の矛盾を暴く社会派要素と隙がない構成。 本作が本格ミステリ×社会派ミステリを目指していることは作中の推理作家志望である登場人物に語らせていてメタになっている。
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