商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2018/06/29 |
| JAN | 9784488498115 |
- 書籍
- 文庫
六花の印
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六花の印
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商品レビュー
3.5
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連城三紀彦の短篇ミステリ作品集『六花の印 連城三紀彦傑作集1』を読みました。 連城三紀彦の作品は、2年前に読んだアンソロジー作品『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』に収録されていた『過去からの声』以来なので久し振りですね。 -----story------------- 大...
連城三紀彦の短篇ミステリ作品集『六花の印 連城三紀彦傑作集1』を読みました。 連城三紀彦の作品は、2年前に読んだアンソロジー作品『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』に収録されていた『過去からの声』以来なので久し振りですね。 -----story------------- 大胆な仕掛けと巧みに巡らされた伏線、抒情あふれる筆致を融合させて、ふたつとない作家性を確立した名匠・連城三紀彦。 三十年以上に亘る作家人生のなかで紡がれた数多の短編群より傑作を選り抜いて全二巻に纏める。 第一巻は、第三回幻影城新人賞受賞から日本推理小説史上に名高い連作〈花葬〉を経て、第九十一回直木賞受賞作『恋文』に至る初期作品十五編を精選。 著者の知られざる顔を窺えるエッセイに加えて、巻末には編者による詳細な解題を付す。 時代を越えて今なお多くの読者を惹き付けて已まない著者の全貌が把握できる充実の傑作集。 ----------------------- 2018年(平成30年)に刊行された傑作集……精選された初期作品15篇に加え、エッセイや編者による解題が収録された作品です。 ■六花の印 ■菊の塵 ■桔梗の宿 ■桐の柩 ■能師の妻 ■ベイ・シティに死す ■黒髪 ■花虐の賦 ■紙の鳥は青ざめて ■紅き唇 ■恋文 ■裏町 ■青葉 ■敷居ぎわ ■俺ンちの兎クン * ■ボクの探偵小説観 ■〈花葬〉シリーズのこと ■幻影城へ還る ■水の流れに ■母の背中 ■芒の首 ■哀しい漫才 ■黒ぶちの眼鏡 ■彩色のない刺青 ■連城三紀彦をよみはじめるために 松浦正人 大胆な仕掛けと叙情あふれる筆致を融合させ、ふたつとない作家性を確立した連城三紀彦……30年以上に亘る作家人生のなかで紡がれた作品群を選り抜いて全2巻に纏める、、、 第1巻は、デビューから『恋文』の第91回直木賞受賞前後まで、伏線の妙やどんでん返しが冴え渡る名品・佳品を中心に収める……著者の知られざる一面を垣間見せるエッセイも併録して、近年再評価の進む巨匠の全貌が把握できる充実の傑作集。 独特の美しい筆致と意外な結末が愉しめる作品集でした……最も印象に残ったのは表題作の『六花の印』、、、 明治と現代、遥かに時を隔てたふたつの現場で同じにしか見えない緊迫した事態が進行し、緊張感を緩める間もなく思わぬ真相、驚きの終幕に辿り着く……歴史と罪が交錯した秀作でしたね。 その他では、 明治末期という歴史的な状況と日常を緊迫感をたたえた硬質な文体で再現し、御一新の時代そのものが動機となる『菊の塵』、 昭和初期の場末の娼館を舞台に、殺人事件を捜査する経験の浅い刑事と不幸な境遇においやられた娘の交流と激しく心を揺さぶられる結末が印象的な『桔梗の宿』、 15年前に別れた愛人が渡してきた薬……それは妻の命を救おうとする良薬だったのか? それとも妻を殺そうとする毒薬だったのか? 怖ろしく、そして、あまりにも哀しい結末が印象的な『黒髪』、 時間を逆流するような強烈な真相が忘れられない『花虐の賦』、 失踪者と捜索者……その風景が一変する結末の意外性が印象的な『紙の鳥は青ざめて』、 男女の機微の描き方が抜群に巧い恋愛小説の『紅き唇』、『恋文』、 の7作品が好みでしたね……久し振りに連城三紀彦作品を堪能できました。 幼少期から青年期の生活ぶりが窺えるエッセイも良かったな……この経験や記憶が連城三紀彦作品に活かされているんでしょうねー なかなか興味深かったです。
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何かで評判を聞いて手に取る。 人生初の連城三紀彦である。 表題作はすごい構成だなと思い、面白く読んだ。 まるでカスガイのようなコの字型の血縁要素が巧みに絡んで、結果二つの時代の一つのストーリーに至るのが楽しかった。 しかしそれ以外の作品は正直読みづらく、あまり楽しむことができ...
何かで評判を聞いて手に取る。 人生初の連城三紀彦である。 表題作はすごい構成だなと思い、面白く読んだ。 まるでカスガイのようなコの字型の血縁要素が巧みに絡んで、結果二つの時代の一つのストーリーに至るのが楽しかった。 しかしそれ以外の作品は正直読みづらく、あまり楽しむことができなかった。 ヤクザものは免疫がないのもあって、重い辛い展開に、女性軽視、かつバイオレンス満載でしんどかった。 女キャラが2種類くらいしかいないのにはちょっと残念な思いだ。 美しく儚く謎めいた、という役割を着せられる女たちの多いこと。 現代物は『紙の鳥は青ざめて』は良かった。軍平、なかなか見どころのある男である。 次いで『紅き唇』も良かったが、今までとはあまりに毛色が違うので驚いた。 解説などを見て、主要人物二人が作者の母と自分の投影だとわかり、納得できた。 ほかの現代物も、たいてい私には意味がわからなくてキツかった。 浮気や離婚が繰り返しテーマになるが、大半はおっさんの言い訳ドリームである。 姑が息子を溺愛して嫁との間で確執が、とか、妻と浮気相手という二人の女が男を間にして、とか。 もー気持ちが悪くてたまらない。 おっさんたち、自分の世話(家事)くらい自分でやれよ。 結婚して家も出た娘が、夫が出張で1週間いないあいだ、実家に泊まり込みで男やもめの父親の世話をしにくるとか、、はあ〜。 女たちは父親と夫と息子の専属世話係か。 奥さんに育児も家事も丸投げして浮気してた昭和のおっさんドリームに、ヤクザもの以上にゾワーっとした。 最後の数編のエッセイが一番読みやすかったけど、これらの作品群の最後に載せることで、作品の露悪的なところの免罪符になってしまっているなあという個人の感想です。 うーん、うーん、うーん、世代の違いだろうよ。 凝った構成にかっこいい文章は、単純にすてきでした。 追記。最後の作品にあった、《父親からきつく叱られ殴られて育った男が、同様に息子にきつく指導してきた》という流れを、しっかり躾けてきた、厳しくやってきた=父親として良い付き合い方、とした表現に違和感。 だって、きつくあたって、殴って指導するなんて、一番楽なやり方じゃないか。 はっきり言えば、母親だって、やっていいならそうするよ。そんなことしてたら立ち行かなくなるから、やらないだけだ。 育児の中心からかなり遠いところにいる、名前だけのセカンドパーソン、という立場ゆえに許された行為に過ぎないと思う。 父親の自分へのそんな接し方に今は感謝してるふうなのは、自分が親から腹立ち紛れに、とか、親が易きに流れた結果殴られていただけ、という事実を認めたくないだけだろう。 …こう考えてしまうのが、ほらもう、世代の違いってやつでしょう。
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連城三紀彦の短編を厳選して集めた一冊。エッセイも。 個人的には『桔梗の宿』『能師の妻』『花虐の賦』『紅き唇』辺りが特に好きですが、どの作品も読みごたえ充分の素晴らしいものでした。第二弾もあるとのことで楽しみです。
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