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「日本」論 東西の“革命児
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「日本」論 東西の“革命児"から考える

佐藤優(著者)

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「日本」論 東西の“革命児

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2018/06/22
JAN 9784041054741

「日本」論

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商品レビュー

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2024/08/24

宗教は世界を平和に導くものではなく、むしろ戦争を引き起こしてきたのが歴史から見た事実。 今日の米国の相対的な国力低下や、西洋普遍主義の限界の露呈、権威主義国家が台頭してきてる今、第三次世界大戦に繋がりかねないという。 それを防ぐためには宗教の力が必要で、絶対平和がドクトリンとな...

宗教は世界を平和に導くものではなく、むしろ戦争を引き起こしてきたのが歴史から見た事実。 今日の米国の相対的な国力低下や、西洋普遍主義の限界の露呈、権威主義国家が台頭してきてる今、第三次世界大戦に繋がりかねないという。 それを防ぐためには宗教の力が必要で、絶対平和がドクトリンとなっているルターと日蓮の主張を今こそ見直すべきだと筆者の主張。 親鸞の絶対他力だけでは世の中は変わらず、他力=自力で世の中に働きかけるという考え方が日蓮だという。 また、他宗派を言論では攻撃するが、物理的に攻撃したり排斥したりはしないというドクトリンが日蓮宗に含まれているというのは新たな発見だった。

Posted by ブクログ

2023/06/22

佐藤優『「日本」論 東西の革命児から考える』 本書は朝日カルチャーセンター新宿教室で全三回行われた同じタイトルの講義に加筆修正・再構成して出版したものだ。僕が通っていた新潮社の『資本論』講座も、この教室で行われていた。KADOKAWAからの出版だから、新潮講座ではなかったのだろ...

佐藤優『「日本」論 東西の革命児から考える』 本書は朝日カルチャーセンター新宿教室で全三回行われた同じタイトルの講義に加筆修正・再構成して出版したものだ。僕が通っていた新潮社の『資本論』講座も、この教室で行われていた。KADOKAWAからの出版だから、新潮講座ではなかったのだろう。うちに案内も来ていなかった。 しかし、ぶっ飛ぶような設定だ。本書の出だしで佐藤さんは「今回は、これまで私もやったことのない難しいことに取り組みます」と最初にかましている。その謂いは「21世紀のいま、この時代の危機を読み解くことです。そのために二人の人物に焦点を当てます。一人はマルティン・ルターで、もう一人は日蓮です。テキストは、『キリスト者の自由』(岩波文庫)と、『立正安国論』(講談社学術文庫)になります」と。 そして『立正安国論』を読むにあたって、指定した講談社学術文庫版を「てんこ盛りでわかりにくい」として「私が見た中で、『立正安国論』に関して首尾一貫して説明がわかりやすいものは、一つしかありませんでした。それは『池田大作全集』(聖教新聞社)です」と。「読み下し文、解釈の両方ともわかりやすく、調べた中では、最も詳しい。この講義では主には扱いませんが、もし自分で勉強するのであれば『池田大作全集』の25巻と26巻を買って、じっくり読むのがよいと思います。」と、池田大作先生の『立正安国論講義』を評価したばかりか、受講生に学習を薦めた。 しかし、この後に続く『立正安国論』解釈は興味深い。日蓮大聖人の生涯に始まり、見出しを拾っただけでも、「日蓮は専守防衛的だった」「日蓮は信仰の対象に対して敏感だった」「創価学会のドクトリンからすると靖国神社に英霊はいない」「信仰をめぐる残実存をかけた戦いはある」そして公明党と創価学会を論じたうえで、『池田大作全集 第25巻』の157頁から158頁の国家神道批判を読み上げた。 読みながらワクワクしてくるフレーズが続々と出てくる。

Posted by ブクログ

2019/08/23

ルター派と浄土真宗の類似性については「他力」の点で言及される事が多かったが、著者は日蓮宗こそルター派に類似しているという。で、日蓮宗(国柱会)と軍国主義との関係は「八紘一宇」等でお馴染みではあるが、ルター派とヒトラーの関係については勉強不足で知らなかったので、この両宗教と日独にお...

ルター派と浄土真宗の類似性については「他力」の点で言及される事が多かったが、著者は日蓮宗こそルター派に類似しているという。で、日蓮宗(国柱会)と軍国主義との関係は「八紘一宇」等でお馴染みではあるが、ルター派とヒトラーの関係については勉強不足で知らなかったので、この両宗教と日独におけるファシズム性との類比に興味関心が向くのだが、後者についての説明は殆どなかったのでやや消化不良。宗教学と神学は実証主義の点において仲が悪いと述べているが、宗教学が実証主義的かというとかなり疑問も感じるのだが、この点については思想史研究の課題でもあるだろう。 「思想というのは人を動かさないといけない」には共感するし、「ポストモダンからは何も生まれなかった」というのは宗教者ならではの見解ではあるとは思うのだが、結局人を動かすのは経済ではないのか?という疑念もあり(というか佐藤優はマルクス主義を評価してるんじゃ?)、あらためて思想と経済の関係について問い直してみたいと感じた。(現時点ではマルクスよりもウェーバーの方が説得力はあると思っているが・・・)

Posted by ブクログ

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