商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/05/23 |
JAN | 9784062210560 |
- 書籍
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水中翼船炎上中
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商品レビュー
4.3
28件のお客様レビュー
「髪の毛がいっぽん口にとびこんだだけで 世界はこんなにも嫌」 「壜詰のアスパラガスのなんだろうこの世のものではないような味」 最後の嫌と味がすごくいい漢字、感じなのです。 まだまだじっくりじっくり読みたいです。 ずっといつまでも
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装丁がとにかく可愛くてずっと買うか迷っていた短歌集。作者の小さい頃から今現在までを全て短歌にした感じ。小学生の時のことを読んだ歌には懐かしい!分かる!って結構なった一方で全く理解共感ができない歌もあったし割とそっちのほうが多かった。短歌を面白く感じるかどうかも生きてる時代や経験し...
装丁がとにかく可愛くてずっと買うか迷っていた短歌集。作者の小さい頃から今現在までを全て短歌にした感じ。小学生の時のことを読んだ歌には懐かしい!分かる!って結構なった一方で全く理解共感ができない歌もあったし割とそっちのほうが多かった。短歌を面白く感じるかどうかも生きてる時代や経験したことの差が関わってくるんだろうな。性愛の歌割と読むの好きなんだけどこの人の歌はセックスってドストレートに入れて読んでくるから正直好みではなかった。その歌に限らず私はこの人の読んだ歌が好きと言うよりは、この人が選んだ他の人の短歌が好きなのかもしれない…と少し思ってしまった。「応答せよ、シラタキ、シラタキ応答せよ、お鍋の底のお箸ぐるぐる」「ナタデココ対タピオカの戦い止めようとして死んだ蒟蒻」読んでてクスッときた。あとがきの人間の心は時間を超える。って文が印象に残った。
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ベルがモットさん、張飛さんのレビューで存在を知った穂村弘さんの歌集。ありがとうございます。 去年の誕生日に(9月です)買ったけれど、ずっと積んでいました。 装丁が名久井直子さんで、表紙デザインは構成要素が微妙に異なる3×3=9パターンあるそうで凄くかっこよくて豪華なデザインです...
ベルがモットさん、張飛さんのレビューで存在を知った穂村弘さんの歌集。ありがとうございます。 去年の誕生日に(9月です)買ったけれど、ずっと積んでいました。 装丁が名久井直子さんで、表紙デザインは構成要素が微妙に異なる3×3=9パターンあるそうで凄くかっこよくて豪華なデザインです。 以前拝読した『シンジケート』では穂村さんの歌は生活感が希薄で前衛的な感じを受けた記憶がありますが、この歌集は穂村さんの今まで歩いてこられた生活の軌跡だと思いました。 年代別の構成になっています。 出発(現在) <お天気の日は富士山がみえますとなんどもなんどもきいたそらみみ> <白い息吐いて坂道さくさくとしもばしらしもばしらすきです> 楽しい一日(子供時代) <食堂車の窓いっぱいの富士山に驚くお父さん、お母さん、僕> (現在との対比が泣けます) <鳥と樹は仲がいいのか午後二時のひかりのなかに遊びつづけて> にっぽんのクリスマス(子供時代 冬) <銀紙のかたまりっぽくみえたのは聖なる夜のこどものお酒> 水道水(子供時代 夏) <ふとももに西瓜の種をつけたまま畳の上で眠っています> チャイムが違うような気がして(思春期へのカウントダウン) <「中一コース」年間購読予約して万年筆をもらえる春よ> <約束はしたけどたぶん守れない ジャングルジムに降るはるのゆき> 二十世紀の蠅(昭和の終焉から二十一世紀へ) <天皇は死んでゆきたりさいごまで贔屓の力士をあかすことなく> <超長期予報によれば我が一億年後の誕生日 曇り> 家族の旅(二十一世紀初頭のパラサイトシングル像) <犯人が崖から墜ちて、母は云う、あれ、あのひとは死んだのかい> 火星探検(母の死) <今日からは上げっぱなしでかまわない便座が降りている夜のなか> 新しい髪型(その後) <死ぬ前に登ってくると父さんが出かけていった快晴の朝> ぶご(その後) <わはははと手を打ち終えた瞬間にぶごといびきをかいている父> 水中翼船炎上中(再び現在) <今日は息子に「ひかげ」と「ひなた」を教えたというツイートが流れる夜は> <すれちがう人が水着で自転車を漕いでいるから海なんだろう> <かりかりと猫が何かを食べている その横を抜けて燈台へ 蝉>
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