商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2018/05/01 |
JAN | 9784560096284 |
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高校の教科書(だったはず)で読んだ「富嶽百景」の清々しさにやられて、新潮文庫を読み終わるとまたすぐ近所の本屋で買って読んだ太宰治。1人の作家の作品をこれだけほぼ全部読んだのは、未だに太宰治だけだけど、20歳を超えてとんと読まなくなり、再び読む気も起こらなくなっていた。たまたまブク...
高校の教科書(だったはず)で読んだ「富嶽百景」の清々しさにやられて、新潮文庫を読み終わるとまたすぐ近所の本屋で買って読んだ太宰治。1人の作家の作品をこれだけほぼ全部読んだのは、未だに太宰治だけだけど、20歳を超えてとんと読まなくなり、再び読む気も起こらなくなっていた。たまたまブクログで見かけたこの本を、読んでみようと思ったのは、気まぐれだったけど、よかった。太宰治の作品は、キッカケになった「富嶽百景」はもちろん、「女生徒」や「駆け込み訴え」、くすりと笑える短編など、中期のいわゆる安定期の作品が好きだが、そこに至るまでのエピソードや事実関係が、新聞記者らしい緻密な取材で明らかにされて、なるほど、だからこうだったのかとか、これはそういう意味だったのかと、とても納得できて、気づきのある内容だった。奥様である美知子さんや、初代さんの言葉やエピソードなども読めたのも、なんというか少し安心したり、哀しくもなったりしてしまった。また、ゆるゆると短編でも読んでみようかなと思うが、もう老眼か始まって文庫本は無理なので、さて、どうしよう。
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