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なぜ、わが子を棄てるのか 「赤ちゃんポスト」10年の真実 NHK出版新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2018/05/10 |
JAN | 9784140885512 |
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なぜ、わが子を棄てるのか
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商品レビュー
4.7
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
赤ちゃんポストの是非を問う本。この手の本は何冊が読んだが、一番客観的でわかりやすかった。 問題は赤ちゃんポストそのものではない。相談機関が限られていること、知識不足、母親の孤立など様々な原因が存在する。 赤ちゃんポストの議論では、「子どもの視点」が欠けているように思う。子は親を選べない。親の都合で捨てられた子が、その先どんな人生を歩むことになるのか。もう一度深く考えるべきである。
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熊本の慈恵病院の赤ちゃんポストの設置から10年。賛否両論ある中、虐待や遺棄で亡くなる赤ちゃんを救おうとドイツをモデルとして設置された。 日本は政治、国の制度として本当に整っていなくて、同じように救いたいと思っていても制度的に難しい面がある。血縁での親子関係を重視しすぎで、特別養子縁組も進まず、ぶら下がりの施設育ちが多くなってしまう。子どもの出自を知る権利もあり、完全に匿名で出産してポストに預けるというのは、憲法違反という意見もある。ドイツでは、産む前も産んだ後も継続的なサポートをしており、生後8日で親権も剥奪される。 一番腹立ったのは、お互い学校教諭で、不倫の末妊娠。職員会議でポストに預けてはどうか、という意見があり、ポストを利用した、というエピソード。
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◯名著。記載されたエピソードは胸にこみ上げてくるものがある。 ◯関係者への取材内容は大変貴重なもの。行政では中々収集できない部分であり、報道の正しいあり方というか、さらには取材を通して訴えたい内容が見えてくる。NHK取材班の執念のようなものを感じる。 ◯まとめにおける提言も、上記...
◯名著。記載されたエピソードは胸にこみ上げてくるものがある。 ◯関係者への取材内容は大変貴重なもの。行政では中々収集できない部分であり、報道の正しいあり方というか、さらには取材を通して訴えたい内容が見えてくる。NHK取材班の執念のようなものを感じる。 ◯まとめにおける提言も、上記の取材を土台にした説得的かつ現実的なものであり、行政および支援に携わる関係者に勧めたい一冊。 ◯個人的な感想としては、女性にも男性にも共感できないと思っていた分野だったが、この一冊のお陰で、悩む人たちの気持ちを垣間見られたことで身近に感じることができた。
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