商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 冨山房インターナショナル |
発売年月日 | 2018/05/01 |
JAN | 9784866000480 |
- 書籍
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社会力の時代へ
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社会力の時代へ
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著者の門脇厚司氏は、日本の教育学者、教育社会学を専門とする。筑波大学名誉教授。 日本経済新聞社に勤務後、東京教育大学、筑波大学に勤め、東京家政学院筑波女子大学学長、筑波学院大学学長を経て、現在は、茨城県つくば市教育長。 1999年に岩波新書の『子どもの社会力』で、〈社会力〉と...
著者の門脇厚司氏は、日本の教育学者、教育社会学を専門とする。筑波大学名誉教授。 日本経済新聞社に勤務後、東京教育大学、筑波大学に勤め、東京家政学院筑波女子大学学長、筑波学院大学学長を経て、現在は、茨城県つくば市教育長。 1999年に岩波新書の『子どもの社会力』で、〈社会力〉というキーワードを提唱し、「冒険遊び場」といった地域での子育ての実践を訴えてきた。 本書は、〈社会力〉シリーズの最新刊。〈社会力〉とは、「人が人とつながり社会をつくる力」。「社会をつくる力」とは、社会の中で生きている一人として積極的に社会の運営に関わる意志と能力があるということ。社会を作り(維持し)、社会を創る(改良改革する)力のことである。 ★アメリカのハーバード大学のパットナム教授は、アメリカの50州全部について、その州の社会関係資本がどれだけ豊かであるかによって、その州のそれぞれの地区の福祉水準や子どもたちの教育レベル (成績)や非行や犯罪率に大きな差があることを明らかにした。 人的ネットワークがしっかりしている地域(州)ほど、①福祉の水準が高く、②子どもたちの成績もよく、③犯罪や非行は少ない、ということが判明した。 さらに、地域の住民どうしのつながりがしっかりしているほど、子どもだけでなく大人たちにも住みよい地域になっているということも明るみになった。 住民どうしのつながりがしっかりしているということは、地域の住民一人ひとりの社会力が高いということ。住民の社会力がしっかり育っているからこそ、地域の人間関係が濃密になる。 社会をつくっている一人ひとりの社会力をしっかり育てることは、(住民・子ども)誰にとっても住みよい社会をつくる上で欠かせないことは明らかだ。 ★文科省は、学校教育で「社会を生き抜く力」を育てることが大事と言っているが、ダメ社会でも自分だけは生き抜くのだとか、他の人を蹴落とし踏みつけても自分は生き延びるのだというのではなく、教育は、ダメ社会をよりよく変えていく力である社会力を育てることを目的にしなければならない。 点数稼ぎに躍起になっているわが国の教育のありさまを見ていると、テストで子どもたちによい点数を上げさせ、学力を向上させることで、どんな社会をつくろうとしているのか、どのような社会を実現しようとしているのか、新しい動きはまったく見えてこない。 二一世紀型能力(文部省)もESD(ユネスコ)も、説明されている内容を見ると、他人との関係を大事にするとか、異質なものを排除せず、多様性尊重するとか、コミュニケーション能力を高めるといった内容になっていて、ほとんど社会力と同じ内容になっている。 ★社会力をベースにまっとうな人間として育つためにも、子どもたちは父親母親をはじめとして回りにいる大人たちとの相互行為(応答の繰り返し)を多くすることが決定的に重要になる。 大人の側からすれば、子どもの社会力を育てるには、ヒトの子が生まれながらに備えている大人との応答能力をフルに稼働させるよう努めることに尽きると言っていい。 子どもが小さいときは、特に徹底して子どもの相手をしてあげること。テレビに子どものお守りをさせるなどということはとんでもないと言うしかない。 赤ちゃんを抱っこして歩きながら、スマホをみている母親がいた。赤ちゃんと目と目を合わせること(アイコンタクト)が子どもの社会力を育てる上でものすごく大事なことなのに、こうなると、もう何をか言わんや。 ★この世に生まれてきたすべての人が幸せな一生を送れるようにするには、すべての人の社会力を高めることで、互恵的協働社会を実現するしかない。 ●我が国の教育を俯瞰的視座で研究されてきた「異色の教育長」による教育論。地域教育・教育行政・家庭教育から互恵的協働社会の実現まで。〈社会力〉の重要性を提唱する。
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