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堺屋太一著作集(第16巻) 組織の盛衰/日本を創った12人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京書籍 |
発売年月日 | 2018/04/30 |
JAN | 9784487810260 |
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堺屋太一著作集(第16巻)
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りた「日本を創った12人」単体を読了。 12人の人選も面白いし、彼等が現代日本にどんな影響を与えたか、という視点も良かった。 1996〜97年に書かれた本なのでそもそも「現代日本」が四半世紀前だけど、読み物としてとても面白かった。 以下自分用の備忘録 聖徳太子…神道、仏教、儒教の習合思想の発案者。このお陰で日本では宗教戦争が起きなかったし、色んな文化の良いとこ取りが得意な国に。 光源氏…架空の人物だけど、「上品」という概念の原点。政治家だが、細かい事には口出しをしない、仕事よりも自分の美意識を追求する。日本の現代の政治家や企業トップに通じる性格。 源頼朝…朝廷と鎌倉幕府、権力機構の二重構造をあえて創り、「実権は下にある」伝統を始めた。各省大臣よりも官僚の方が実権がある、等。 織田信長…兵農分離、楽市楽座、鉄砲隊等、中世から近世に流れる大きな転換に寄与。また、希薄になっていた国家意識を復活させ、「天下布武」を打ち出し、絶対王政ビジョンを持っていた。 石田三成…中堅官僚プロジェクトの元祖。天下分け目の関ヶ原の戦いを企画立案、実行。秀吉の部下の中でも戦闘が苦手だったのに、東奔西走しスポンサーを集めて合戦に持ち込んだ。(爪は甘かった) 各所のNO2に掛け合って話をつけたのがミソ、 徳川家康…首都・江戸の創設。湿地帯だった江戸を400年以上栄える大都市に。中央集権的封建制度と官僚制度の確立。倹約の推奨、日本人の美徳をつくる。 石田梅岩…勤勉と倹約の町人哲学。勤勉に働くことは人生修行。労働生産性は悪くても、人より長く働いて少しでも沢山稼ぐことを良しとする。また日本特有の細部主義の創始者。細部の丁寧さ=商品価値の高さ、という主張。現代日本の無駄を多数生み出した元凶。 大久保利通…官僚主導の源流。ドイツを真似して効率的に近代化を実現。全国鉄道・電信敷設、初等教育の普及。一方官僚主導が行きすぎ、規制の強さ、コスト高、国際競争力の無さを生む。 渋沢栄一…財界を創った男。約500の大企業を創るが、みんなから資金を集めて事業を興す協調主義であるべきと主張。官民協調体制の確立。 しかし談合や非効率高コスト化等の弊害も生む。 マッカーサー…対米追随、議会制民主主義、中小企業と小規模自作農の国を目指す。日本を「理想のアメリカ」に近付けようとする。平等、安全重視の倫理観の植え付けなど、軍人というより政治家として占領政策を推し進める。 池田勇人…所得(GNP)倍増の実現。公共事業の拡大、新産業都市の設立、東京オリンピック等で計画を大幅達成。ただそのせいで過密・過疎や公害問題も生む。 派閥と業界との太いパイプを作り政治資金を安定的に確保。 松下幸之助…終身雇用の日本式経営を創始。「会社人間」を作る。仕事は楽しいこと、会社は生き甲斐の場という発想。立身出世志向の促進。受験戦争が激しくなり、一流大学・一流企業を目指すのがステータスに。未だに採用現場では大学名重視だから引きずってる。
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要は人とどこまで濃く付き合うかで何人を面倒みれるかがきまってくるのではないだろうか。船乗りの人数とはうかがっていたが、組織の構造を含めて具体的な示唆をいただいたのは本書がはじめてであった。
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