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パーフェクトワールド(下) 集英社文庫
902円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2018/04/20 |
JAN | 9784087457247 |
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パーフェクトワールド(下)
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パーフェクトワールド(下)
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
救いがなく、人が死にすぎる。のに、キャラクターたちのどうしようもない思いと弱さの絡まり合いが、読んでいて面白かった。 信念と、現実の暮らしを回していくための行動と、欲望と、弱さと葛藤が、とても丁寧に描かれた作品だった。それにしてもたくさん死んだ!
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著者が沖縄を舞台にこんなノワール小説を書いていたとは知らなかった。「復帰」直前の沖縄で現状と将来に鬱屈を募らせていた若者と、「復帰」後の沖縄を骨までしゃぶってみせようと金儲けを目論む本土の政治家たちのコマとして使われていることを潔しとしなかった考案警察官の生が交錯していく、とい...
著者が沖縄を舞台にこんなノワール小説を書いていたとは知らなかった。「復帰」直前の沖縄で現状と将来に鬱屈を募らせていた若者と、「復帰」後の沖縄を骨までしゃぶってみせようと金儲けを目論む本土の政治家たちのコマとして使われていることを潔しとしなかった考案警察官の生が交錯していく、というストーリー。最終シーンでこの二人の「対決」が描かれるが、二人はまったく言葉を交わさないままで終わっていく。つまり、この二人の生が決して交わらないと設定されている。 個人的には、せめて本土の政治家や官僚や資本家たちに一泡吹かせてやろうと動き始めた大城がどんどん法を破り、人の道に外れた行動を重ねるようになるところが重要と思った。つまり作者は、彼を決して悲劇の主人公として英雄化するつもりは毛頭なかったということだ。
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登場する公安警察官の大城くんが、ヤバい。 上巻でも凄かったけど、 下巻に入ったらますます危険な人物に。 殺しも、クスリ漬けも、なんでもあり。 大城くんと関わる人物、 大城くん自身も、 どんどん闇に墜ちていく。 大城くんと対極にいるのは、 自らの信念のために死を厭わない熱い男...
登場する公安警察官の大城くんが、ヤバい。 上巻でも凄かったけど、 下巻に入ったらますます危険な人物に。 殺しも、クスリ漬けも、なんでもあり。 大城くんと関わる人物、 大城くん自身も、 どんどん闇に墜ちていく。 大城くんと対極にいるのは、 自らの信念のために死を厭わない熱い男・平良くん。 最後のシーンが強烈。 後戻りできない世界にとうとう踏み出してしまった。 理想だけでは生きていけないのが人間。 ついつい欲が出てしまったり、 現実と折合いをつけなくてはいけなかったりする中で、 理想とどんどんかけ離れていく。 パーフェクトワールドは、どこにも、ない。 小説の世界とはいえど、 沖縄が抱える矛盾や苦しみって、実際に今も続いてるんだろうな。 と想いを馳せました。
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