商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2018/04/11 |
JAN | 9784622085768 |
- 書籍
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いじめの政治学
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いじめの政治学
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エッセイ集だが、滋味に富む文章とはこういうことをいうのかと思わせる味わい深い本。表題のいじめの政治学は、子ども社会の人間関係と政治構造を洞察したものだが、これを読んで自分の子供時代を思い出さない人はいないだろう。 今になってみれば、あれが孤立化だったのか、無力化だったのかと思い知...
エッセイ集だが、滋味に富む文章とはこういうことをいうのかと思わせる味わい深い本。表題のいじめの政治学は、子ども社会の人間関係と政治構造を洞察したものだが、これを読んで自分の子供時代を思い出さない人はいないだろう。 今になってみれば、あれが孤立化だったのか、無力化だったのかと思い知らされる。 幸いいじめというほどのことには合わなかったものの、嫌がらせの類には多少は覚えがあり、またいじめの首謀者ではなくても加担した覚えのあるものとしては、この文を読み、あの頃の雰囲気を思い出す。 子どもが純真という建前を壊し、子どもの頃の政治を大人になってもやっているのではないかという一文は重い。 そう思うと権力欲は何故宗教でも対象とならなかったのかということにも、まさに人間ならではの持って生まれた欲望なのかもしれないと思わせる。 集団生活とともに権力欲が起こったのであれば、人間が集まればこの欲望は作用し、いじめも起こるということだろうか。 だとすれば、個々人としては、それにどう立ち向かうのか、権力を持つのか、いじめられる人を庇うのか、保身に走るのかを常に問われ続けるということになる。 短い文章だが、非常に考えさせられるものであった。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1825296283021774923?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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ずいぶん前に、たしか新聞の書評欄で紹介されていて、ずっと気になっていた『いじめの政治学』。 何年か越しで、やっと手に取ることができました。 「孤立化」「無力化」「透明化」の3段階のプロセスについての記述を読んでいるとき、ふっともうずいぶん前に過ぎ去った、自分が小学生の頃にすって...
ずいぶん前に、たしか新聞の書評欄で紹介されていて、ずっと気になっていた『いじめの政治学』。 何年か越しで、やっと手に取ることができました。 「孤立化」「無力化」「透明化」の3段階のプロセスについての記述を読んでいるとき、ふっともうずいぶん前に過ぎ去った、自分が小学生の頃にすっていた空気を思い出す。 子どものときって、大人の権力のもとで暮らしていて、すごく大人と距離が近い反面、遠く隔たってもいたんだな。 あの頃は、それがわからなかったなあ。 収録されている他の文章もどれも興味深くて、自分だけではとてもたどりつけない思考と記憶の世界に、手をとって導いてくれるような本でした。
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