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紋章と時間 諏訪哲史文学芸術論集
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紋章と時間 諏訪哲史文学芸術論集

諏訪哲史(著者)

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紋章と時間 諏訪哲史文学芸術論集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2018/03/23
JAN 9784336062499

紋章と時間

¥3,960

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2023/12/31

諏訪哲史は好きな作家の一人なのだが、一体何に惹かれて著述を読むのか。彼の書く小説だろうか?――いや、文章だろうか?――いや、言葉だ。諏訪哲史の紡ぐ言葉は考え抜かれた配置で並び、列なった時の視覚的文字列の幻惑感や、音律的文章の美しさがある。論考やエッセが収められた本書だが、小説のよ...

諏訪哲史は好きな作家の一人なのだが、一体何に惹かれて著述を読むのか。彼の書く小説だろうか?――いや、文章だろうか?――いや、言葉だ。諏訪哲史の紡ぐ言葉は考え抜かれた配置で並び、列なった時の視覚的文字列の幻惑感や、音律的文章の美しさがある。論考やエッセが収められた本書だが、小説のような枠組みがないからこそ、言葉はのびやかに並び、だからこそ言葉の巧みさに酔うことのできる一冊になっている。

Posted by ブクログ

2018/08/18

音楽、そして声にかんして、精神分析学者のJ・ラカンは晩年のセミナール、いわゆる「アンコール」において、ララングlalangueという、じつに奇妙な概念を提示します。ララングとは、端的にいえば、伝えることには興味のない、「ただ発することそのものを快楽とする」ことばのいとなみです。ラ...

音楽、そして声にかんして、精神分析学者のJ・ラカンは晩年のセミナール、いわゆる「アンコール」において、ララングlalangueという、じつに奇妙な概念を提示します。ララングとは、端的にいえば、伝えることには興味のない、「ただ発することそのものを快楽とする」ことばのいとなみです。ララングは、身体と声との原初的なエロティシズムをつかさどるもので、はじめ、天上から聴こえる音のように、母の鼓動や呼吸、意味以前の声など、音の反響する胎内から外界に出てきた胎児を、なお忘れがたい母胎として包み込もうとするもの、それがリズムやトーンなおの、謡いと沈黙の無時間の感覚世界の、ことばならざることば、つまりララングえす。

Posted by ブクログ

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