商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/03/30 |
JAN | 9784041049556 |
- 書籍
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凶犬の眼
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凶犬の眼
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商品レビュー
3.8
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著者の代表作『孤狼の血』シリーズの二作目です。 日岡秀一は「小料理や志乃」に来た。 「せっかく広島まで来たから、足を延ばして晶子さんの顔を見たい思うて寄りました」 日岡は、呉原署捜査二課から、比場郡城山町の駐在所へ異動になった。階級は巡査のままだ。所謂左遷である 「ほうね。...
著者の代表作『孤狼の血』シリーズの二作目です。 日岡秀一は「小料理や志乃」に来た。 「せっかく広島まで来たから、足を延ばして晶子さんの顔を見たい思うて寄りました」 日岡は、呉原署捜査二課から、比場郡城山町の駐在所へ異動になった。階級は巡査のままだ。所謂左遷である 「ほうね。じゃったら、いまから蛸飯作るね。秀ちゃん、好きじゃったろう。ちょうど、ええ蛸が入ったんよ」 蛸飯が炊きあがると、晶子はどんぶりによそい日岡に差し出した。「おかわりはたくさんあるけん。もっと食べんさい」晶子が作った蛸飯は美味しかった。腹が満たされると、茶を啜り、革ジャンの内ポケットからショートピースを取り出した。口にくわえる。狼の柄があしらわれたジッポーで火をつけた。 かつての上司❘大上省吾巡査部長から預かったままのライターだ。カウンターの隅にいた晶子が、怪訝そうに日岡を見た。 「秀ちゃん。あんた、いつから煙草吸えようになったん」…。 時間だけが、ただ、だらだらと流れていく。その虚しい時間を潰すために、煙草を吸いはじめた。だが、理由はそれだけではない。大上のジッポーを身近に置き、いつも触ってていたかったからだ。 二年前、日岡は警察組織に牙を剥いた。上の命令に背いたのだ。後悔はなかった。むしろ、使命感にも似た想いがあった。 ジッポーは、大上の忘れ形見ではない。 日岡に、後は頼むと言い、事を託したのだ。店を出た後、男に声を掛けられた。 「のう、日岡さん。ちいと時間をつかい」 「わしゃァ、まだやることが残っとる身じゃ。じゃが、目処がついたら、必ずあんたに手錠を嵌めてもらう。約束するわい」~国光寛郎。 日岡の胸に、かつてのヒリヒリとした感覚が蘇る。日本最大の暴力団組織、明石組の二次団体である北芝組の若頭だった男だ。殺人幇助の容疑で全国に指名手配されている。 一方晶子は「秀ちゃん、国光さんのこと、あんたがどうするかわからん。例のもの、あんたに渡す準備は、いつでもできとるんよ」 物語は始まったばかり、読書は楽しい!
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朽ちないさくらを読んで ファンになり 2冊目 一気に読んだ 暴力団がメインだけど、なんだか 熱いものを感じた エピローグは無くても良かったと思う 国光さんに 最後まで生きて欲しかったから
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秀ちゃん ってな事で、柚月裕子の『狂犬の眼』 虎狼の血シリーズでええんかな? ガミさんこと大上の愛弟子、日岡と極道の国光との侠気物語 ガミさんよりマイルドな日岡。ちょっとシリーズとしては物足りなさがあり、国光の漢気が際立ってる感じじゃのぉ。...
秀ちゃん ってな事で、柚月裕子の『狂犬の眼』 虎狼の血シリーズでええんかな? ガミさんこと大上の愛弟子、日岡と極道の国光との侠気物語 ガミさんよりマイルドな日岡。ちょっとシリーズとしては物足りなさがあり、国光の漢気が際立ってる感じじゃのぉ。 祥子ちゃんはどうなってくんじゃろ そっちの行く末も気になるところ シリーズの読む順番としては虎狼の血→暴虎の牙→狂犬の眼みたいね まあ、順番違ってもオモロイのはオモロかった 映画の虎狼の血を観たいなぁ 2023年41冊目
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