255の5コマ(VOLUME TWO) サイコミ

255(著者)

• 販売会社／発売会社: Cygames/講談社
• 発売年月日: 2018/02/28
• JAN: 9784065092521

商品レビュー

2018/06/01

自信を持って断言できる、大当たりの漫画を買えた、と
ここで、凄い才能が出現した事も付け加えたいのだが、どのジャンルにおける才能なのか、が説明できないのである
何せ、これは史上初と言っても差し支えない５コマ漫画であり、四コマ漫画やショート漫画ではない
つまり、２５５先生は、紛うことなき先駆者ではあるが、恐らく、今後、誰もこのジャンルで描かない
だから、２５５先生は、良くも悪くも、オンリーワンのままだ
誰もやらず、誰もやれない事に挑戦したって意味では、才能があると言えるのだが、２５５先生が、こんな拙い賞賛を喜んでくれるか、不安ではある
起承転結の「その先」を描けるってのは、独特の強みがある分、笑いのセンスのレベルに高さを求められる
奇をてらっているだけでは、一巻すら出なかったはずなので、ネタを切らさなかった点にも、漫画読みであれば、拍手を贈るべきだろう
面白さを拡げる意図があるのかは定かではないが、様々なパートに分かれている点も、高評価に値する
ざっくりまとめると、「漫画の作り方」編、「魔王と猫と象」編、「バカップル」編、「そこはかとない百合」編、「その他大勢」編だろうか
「その他大勢」編は、細分化するとキリはないが、どれもエッジが効いており、笑えてくるものばかりだ
殺笑力が桁違いって訳でもないので、電車の中で安心して読めるのも嬉しい
まぁ、笑いのツボは人それぞれなので、こんなマイルドな笑いの方が弱いって人がいても、責任は獲れないのであしからず
個人的には、何だかんだで、魔王くんの高慢さを笑って許せ、友情が事あるごとに深まる「魔王と猫と象」編が好きだ
絵が、５コマ漫画の面白さが伝わる限界ぎりぎりまで、簡略化されている点も、私は凄い、と感じた
自分の出したい面白さを引き立てる絵柄を、しっかりと掴めている漫画家だけが一流と評しても良い気がする。なので、２５５先生は、少なくとも、二流ではない
画力の方はともかく、５コマ漫画の面白さを高めるセンスには、十分に余裕を感じるので、（３）は更に面白くなっているに違いない
さすがに、実写化は厳しい気がする。作中でも言っているが、どんなイケメン俳優を起用しようが、全身白タイツになる以上、中身は誰でも構わない
だから、受けるか受けないか、微妙である実写よりかは、アニメにした方が、確実に人気が高まるはずだ。絵こそ簡素でも、展開は中々にエグい。なので、人気声優が声を当てた方が、良さは損なわれないように思える
さすがに、５コマ漫画の本数が多い上に、どれも面白すぎるので、一番は決め難い
その上で、「魔王と猫と象」編限定で、選ぶ権利が与えられたのなら、（１）では７３ｐの「賛辞」、（２）では８７ｐの「格付け」だ
果たして、（３）では、どんな事が、この種族が異なる親友らに起きるのか、楽しみだ。もしかすると、魔王に好きな子が出来て、その子に告白するために、猫と象が一肌脱ぐような展開あるんじゃないだろうか
面白かった事は間違いなく、他の漫画読みにも、（１）と（２）は両方買った方がいい、と言えるけど、台詞が響いてくるものでなかったのは、些か残念だ
なので、今回は［新装版］「ああっ女神さまっ」（１２）から選ばせてもらった
この台詞を引用に選んだのは、ウルドとスクルドの仲の良さが分かりやすい形で表現されているので。長女と末っ子だからこそ、本気で争えるのだ、些細な事でも
長女は姉の威厳を末っ子に見せつけるべく、末っ子は長女だけには負けたくないって意地を貫くべく、手は抜かない。それは、どちらも相手の長所や個性を、何だかんだで尊敬しているからに他ならない
しかし、ウルドとスクルドくらい、個性が強い姉妹が喧嘩すると、洒落にならない被害が周囲に及ぶから、もうちょい、控えて欲しいもんだな

2018/04/03

5コマの上、つまらないのが多いから読むのが少々だるくなってしまいます。。
たまに面白いのはあるが、打率の低さはちょっと…。

・「魔人」願いが叶った瞬間 奴は消えてしまった お礼のひとつも言う間もなく
・「対応」喝ッお前もう修行いらないだろ
シュールで面白いww

4コマ破壊おじさんが救世主になるの良いな笑