再生可能エネルギーによる地域づくり 自立・共生社会への転換の道行き

白井信雄(著者)

• 販売会社／発売会社: 環境新聞社
• 発売年月日: 2018/01/01
• JAN: 9784860183493

商品レビュー

2020/10/16

※信州大学農学部環境学生委員会メンバーのみなさんによる推薦文です※

　本書は、再生可能エネルギーの導入までの道のりと仕組み、地域づくりに関わる人の紹介など8つの地域での取り組みについて詳細に紹介している。長野県からは飯田市と上田市の取り組みが紹介されている。
　昨今、地球温暖化の進行と地方の人口減少と高齢化が大きな課題となっている。これへの１つの解決策として、紹介されている8つの地域では地域主導の再生可能エネルギーの導入が行われている。再生可能エネルギーを地域主導で行うことで地域住民の声に基づいて整備していくことができる。外部企業がソーラーパネルなどを設置する際には地元住民から不満が生じることが多いが、この場合不満なく取り入れることができる。そして、住民を巻き込んで取り組むことで、住民の環境意識を育て、人と人の繋がりを強くしていくことができる。地域づくりのやり方には、様々な方法があるが、再生可能エネルギーは全住民の生活に関わるものなので、特に多くの住民を巻き込み地域おこしを行うことが可能になるだろう。環境問題を絡めて大規模な地域おこしをやりたい方におすすめしたい一冊である。

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