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ハウスキーピング
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マリリン・ロビンソン(著者), 篠森ゆりこ(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2018/02/12
JAN 9784309207384

ハウスキーピング

¥2,640

商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2020/12/26

なんとなく「ザリガニの鳴くところ」かな?なんて読み始めは思ったけど、違った。 静かに静かに進んでいく物語。ちょっと根気がいる。 シルヴィやルースという実体を考えないで概念として読むといいのかも。 そこにあったものが実在していた名残を残して抜けて消えるというよりも姿形は溶けてただ...

なんとなく「ザリガニの鳴くところ」かな?なんて読み始めは思ったけど、違った。 静かに静かに進んでいく物語。ちょっと根気がいる。 シルヴィやルースという実体を考えないで概念として読むといいのかも。 そこにあったものが実在していた名残を残して抜けて消えるというよりも姿形は溶けてただ空気となって消えてしまったような読後感。 肌に浸透していったので、実体はなくなったけれどそれを喪失とは言わない喪失

Posted by ブクログ

2020/10/07

初読み作家。ピュリツァー賞を始め高い評価を得ている。かといって日本人に合うといえないと感じた。静謐、豊かな自然描写を背景に「ハウスキーピング」-家を守る概念をそれぞれの人物が語り、動く。祖父、祖母、母の余りに哀しい死に方。双子が辿る人生に大きく関わってくる叔母の影はある意味疎まし...

初読み作家。ピュリツァー賞を始め高い評価を得ている。かといって日本人に合うといえないと感じた。静謐、豊かな自然描写を背景に「ハウスキーピング」-家を守る概念をそれぞれの人物が語り、動く。祖父、祖母、母の余りに哀しい死に方。双子が辿る人生に大きく関わってくる叔母の影はある意味疎ましく、煩わしい。聖書の言葉を随所に置きつつ、ルーシーとルシールが手繰り寄せる「生きる道」を読み手がどう受け止めるか。私にはシルヴィのはき違えて「謳歌する自由」にざらつきばかり感じさせられ最後まで流れるような文章を咀嚼できなかった。 日本語役に好き嫌いがかなり別れそうな感がある。 長い文が多すぎる・・饒舌というのではなく、主語が、術後が、目的語がふらついて、読んでいて嫌になった時もある。 原文がどうなのか読んでみたい。 湖、橋、鉄道、凍った水、流れる水、付きまとうイメージは北欧のともスペインのとも違う、アメリカ。 何処にも優しさが無い、水くいようがないそれは自らの自立を求めて行かねばならぬ強さを美化しているのだろうか。

Posted by ブクログ

2019/10/20

目と心を凝らして、やっとわずかな変化が感じられる物語の進み方。小さく小さく、ささやかに出来事は起こる。最終盤は唯一ドラマチック。橋を渡るシーンが名場面。分かりやすい希望には繋がらない。閉塞した、アイデンティティを明かせない、この世に根を持たない人々の物語。

Posted by ブクログ

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