アメリカ人が語る日本人に隠しておけないアメリカの“崩壊"

マックス・フォン・シュラー(著者)

• 販売会社／発売会社: ハート出版
• 発売年月日: 2017/12/01
• JAN: 9784802400411

商品レビュー

2024/01/26

辺境があったから、アメリカは成功した、と。つまり、外部。そしてもう無い。
ゆえにネオコンが世界を荒らしまくっている、と。
さらに、国内では、マルクス的な疎外感が横溢している事態にある、と。

産業化の果てが、これなのかな。

2020/08/13

アメリカのBLMとかの暴動を予言していたと話題のご本。こんな本の内容が実現しちゃうなんて、悲しいよね。

　アメリカの世の中がおかしくなったというのは、今見返せばトランプが大統領になったところからご察しだったんだな。隠れトランプ支持者とかそういう言い方をされている時点でアメリカはもはや自由の国じゃなくて、おかしな国になっていたんだな。
　そう考えれば、日本だってちょっと表立って安部さん支持者だって公表するのは憚れるよな。そのへんのおじさん・おばさんに何言われるかわからなくて怖くて言えない。それったやばいよな。でも日本人はひ弱だからアメリカさんほど危険はないのが救い。

　正義ってのはほんと陳腐な言葉だよなと再認識した。正義ってのは論理の筋が通っているってだけで、良し悪しは関係ないんだよな。だからおバカな人でも、自分の意見が筋が取っていると認識したら、正義があると信じ込む。そのひ弱な筋書きにすがって暴走する。それがポリコレである。この正義の主張に、正義の良し悪しを検討するとか自分の意見と比較するとかはない。いやできないのか知的レベル的に。だからやっかいさんになる。他人の意見は聞かず、自分の正義を主張することしかしない。そして自分の正義を根拠に他人を攻撃する、にやにや笑顔で楽しそうに暴力をふるうのである。ポリコレ棒とはよく表現したものだ。

　この正義の暴走って日本の太平洋戦争中の状況とすごく似ていると思う。日本人があんなに長く勝てない戦争を続けられたのも、自分の正義だけ主張していたからである。そういう正義の使い方を間違った人がマジョリティになる世の中を作った時、昔の日本のような暴走社会を作れる。作られてしまったのが今のアメリカなのかな。民主党支持者じゃないと非国民だとか、ポリコレを尊重しないとナチスだとか、、、

　アメリカはこのままどうなってしまうのか。この本にある通り15年くらいかけないと世の中は正常化しないだろう。その過程の社会の混乱は避けられない。その混乱の中でどう生きるか、考えて生きないといけない。