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伊勢物語を読み解く 表現分析に基づく新解釈の試み
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伊勢物語を読み解く 表現分析に基づく新解釈の試み

山口佳紀(著者)

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伊勢物語を読み解く 表現分析に基づく新解釈の試み

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 三省堂
発売年月日 2018/01/01
JAN 9784385361659

伊勢物語を読み解く

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2024/09/23

伊勢物語を日本語学によって解釈してゆく。 伊勢物語を読んでみて思うのは、源氏物語のような複雑さはない分、読みやすいようにも感じるが、しかし、いまひとつ、ストーリーがよく分からない、という段がけっこうあることだ。 たとえば、第十一段もそうだった。男が、娘を盗んで、共に武蔵野へと...

伊勢物語を日本語学によって解釈してゆく。 伊勢物語を読んでみて思うのは、源氏物語のような複雑さはない分、読みやすいようにも感じるが、しかし、いまひとつ、ストーリーがよく分からない、という段がけっこうあることだ。 たとえば、第十一段もそうだった。男が、娘を盗んで、共に武蔵野へと逃れてゆくが、追っ手に捕まえられて、男は女を野に置いて逃げて、しかし、野に火をつけられて、女が歌を詠んで、それを聞いて、女を連れていっしょに行った、と。 いったん捕まえられた男が、逃げた?火をつけられて、女を連れて行った?誰が? どうもよく分からない文章だ。 この本では、「からめられにけり」を〈捕まえられそうになった〉と解釈する。 なるほど、そうすれば、すべてがスッキリする。 男は捕まえられそうになったが、捕まえられてはおらず、女を置いて逃げたが、野に火をつけられた。それを見て女は歌を詠み、男は感じ入って、女を連れていっしょに逃げていった、と。 これは「将然態」という動詞の用法だそうだ。「ある動作・作用がまだ起らないが起る前の状態にある」ということを意味する言い方である。 この本は、このようにして、従来の解釈を検討、批判し、新しい読み方を提示してゆく。 まだ、読み途中だが、まだ、どこが日本語学なのか?理解はできていない。

Posted by ブクログ