商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京堂出版 |
発売年月日 | 2018/01/11 |
JAN | 9784490209785 |
- 書籍
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核戦争の瀬戸際で
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核戦争の瀬戸際で
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世界最大級の核戦力を管理しながらも、核戦争を防ぐことに一生をかけたアメリカの元国防長官の手記。 ロシアとウクライナや、北朝鮮など、今まさに核の脅威となっている問題の前史としても読めた。
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【核戦争においては,長らく「規範」とされてきた防御への信頼が,単なる自己欺瞞でしかなくなってしまった。防御を信頼するというあり方は,きわめて人間的で無理がない。しかしそれは,目の前に新たな現実に対する一種の逃避に根差したものなのである】(文中より引用) アメリカの防衛政策の最前...
【核戦争においては,長らく「規範」とされてきた防御への信頼が,単なる自己欺瞞でしかなくなってしまった。防御を信頼するというあり方は,きわめて人間的で無理がない。しかしそれは,目の前に新たな現実に対する一種の逃避に根差したものなのである】(文中より引用) アメリカの防衛政策の最前線で,特に核兵器の専門家としてキャリアを積み重ねた人物による回顧録。キューバ危機や朝鮮半島危機に直に携わった人物が考える,21世紀の核軍縮政策とは......。著者は,元アメリカ国防長官のウィリアム・J・ペリー。訳者は,東北学院大学で准教授を務める松谷基和。原題は,『My Journey at the Nuclear Brink』。 自分は決して技術屋ではないので,本作を読んで特に関心が深められたのは,核政策に関するアメリカの政策決定プロセスに関する記述。また,日本ではあまり知られていませんが,冷戦終結後の旧ソ連諸国に残置された核兵器の無効化政策についても,ハッとさせられるエピソードとともに語られており,非常に読み応えがありました。 ペリー氏の責任感というか使命感はすごい☆5つ
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革命的ともいえる相殺戦略は技術上かつ人類史上の画期的な生かであり、この核兵器の時代におけるアメリカの最も重要な業績の1つであった。それは重要な国家プロジェクトであるにとどまらず、危険に満ちた時代に対する新たな思考法を生み出した。相殺戦略は、核の悲劇を防ぐための恐ろしくも実際的な手...
革命的ともいえる相殺戦略は技術上かつ人類史上の画期的な生かであり、この核兵器の時代におけるアメリカの最も重要な業績の1つであった。それは重要な国家プロジェクトであるにとどまらず、危険に満ちた時代に対する新たな思考法を生み出した。相殺戦略は、核の悲劇を防ぐための恐ろしくも実際的な手段として、決定的な軍事的優位性を持っているというソビエトの自信を霧消させ、なおかつそれを経済的かつ驚くべきスピードで成し遂げた。軍拡競争を停止させ、遅らせるのに経済が不可避的に重要であるとすれば、相殺戦略の費用対効果の高さは、その面でも決定的に重要である。
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