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ローカリズム宣言 「成長」から「定常」へ
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ローカリズム宣言 「成長」から「定常」へ

内田樹(著者)

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ローカリズム宣言 「成長」から「定常」へ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 デコ
発売年月日 2017/12/01
JAN 9784906905164

ローカリズム宣言

¥1,760

商品レビュー

4

19件のお客様レビュー

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2022/08/14

本書は、"Turns(ターンズ)"という雑誌に内田樹が書いていた記事を集め、加筆したものだ。 Turnsという雑誌は読んだことがなく、書店でも見かけた記憶がない。どのようなものなのだろうかと思い、ネットで調べると、「Turns(ターンズ)は、日本の地域をテーマ...

本書は、"Turns(ターンズ)"という雑誌に内田樹が書いていた記事を集め、加筆したものだ。 Turnsという雑誌は読んだことがなく、書店でも見かけた記憶がない。どのようなものなのだろうかと思い、ネットで調べると、「Turns(ターンズ)は、日本の地域をテーマに、雑誌媒体、ウェブマガジン、リアルな場を通して、さまざまな情報を提供し、地域や移住に関心のある人や暮らしと地域をつないでいく架け橋となっていきます。」という説明があった。 分かりにくい説明だが、地方に移住を考えている人、既に移住して(あるいは地方に定住して)いる人たち向けの雑誌のようだ。最近の雑誌のテーマを取り上げてみると、「ワーケーション最前線」「ローカル食文化がまちを変える」「リノベーションまちづくりが地域をもっと元気にする!」「地方でしかできない、あたらしい学び」「地方複業の時代」「いまこそ、地方へ」「地域経済を生み出す人たち」といった内容である。最新号は通算53号、隔月刊のようなので、けっこう長く発行されている雑誌だ。地方移住をする人たちがいること、あるいは、地方の都市が、移住者を集めようと努力していること等は知っていたが、その人たち向けの雑誌が成立するほどとは思ってもみなかったので、少し驚いた。と同時に、実際に雑誌を読みたくなった。 内田樹は、本書で、地方移住をする若者が増えてきたことを、資本主義経済の行き詰まりと関連して論じている。都会のサラリーマン生活はリスクの高い生き方であり、そういう生き方を選択せずに、むしろ地方で定常的な成熟した生活・生き方を選ぶ若者が(多数派とは言えないが)増えつつあるのでは、と分析している。要するに、時代が変わりつつあることが、このような変化の背景にある、と言っている。 私は、地方から東京の大学に進学し、東京の企業に入り、そこで退職まで務めた。いわゆる、高度成長モデル、昭和モデルの生き方をしてきた。こういった生き方を選択し続ける(都会でサラリーマン生活を送り続ける)ことの前提として、経済が(あるいは、少なくとも、私が勤めている業界あるいは務めている企業が)成長し続けること(そのように期待すること)があった。ところが、今や、そのようなこと(勤めている企業や業界ばかりではなく、日本経済そのものが成長する)を前提に出来ない。ばかりではなく、そもそも存続し続けること自体が期待できるかどうか分からない時代となり、リスクが高まってきているということである。 私自身も、このような時代に大学を卒業するとすれば、同じ選択肢を選ぶかどうかは、分からない。

Posted by ブクログ

2021/12/19

これからの時代を生きる人達や、為政者、行政に携わる人達に、読んでもらいたい一冊。 なぜグローバルでなくローカルなのか。新たな思考の一面を得られると思う。

Posted by ブクログ

2021/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p.274 資本主義市場経済での企業活動が「大量生産・大量流通・大量消費・大量廃棄」という「成長と人口増」を自明の前提としたモデルである以上、つまり、「人口減」という局面をまったく想定していない以上、人口減があるレベルを超えた時点で、システムそのものが大きく崩れることは避けがたい。 ☆定常状態といえども、常にエネルギー流入を必要とする。定常成長モデルとは言えないだろうか。

Posted by ブクログ

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