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擬 「世」あるいは別様の可能性
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擬 「世」あるいは別様の可能性

松岡正剛(著者)

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擬 「世」あるいは別様の可能性

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 春秋社
発売年月日 2017/09/01
JAN 9784393333549

商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

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2024/08/21

(2018/2/3) 前回「謎床」はお手上げだったが、今回は何とか食い付けた気がする。 松岡正剛氏。知識人だ。 思うのだが、知識人とは、いろんな意味で過去を知っている人ではないだろうか。 ただ過去を知るだけではなく、それを現在に、未来につなげることができる人。 あ、温故知新か。 ...

(2018/2/3) 前回「謎床」はお手上げだったが、今回は何とか食い付けた気がする。 松岡正剛氏。知識人だ。 思うのだが、知識人とは、いろんな意味で過去を知っている人ではないだろうか。 ただ過去を知るだけではなく、それを現在に、未来につなげることができる人。 あ、温故知新か。 つなげるためにはまず過去を知るのが前提。 この本も、日本人の、いや、地球人の過去の行いが頻繁に出てくる。 DNAも出てくる。 その範囲は無限のようだ。 広く、深く、過去を知り、今に活かす。 散りてのちおもかげにたつ牡丹かな 与謝蕪村 を紹介している。 凄い句。 そこにはすでに牡丹はないのに、ある。主役だ。 初めて知った句だが、圧倒される。 こういうのがさらっと出るのが教養なのだろう。 凧(いかのぼり)きのふの空のありどころ これも蕪村。同様。ないのにある。 あべこべ 彼辺此辺 彼方此方 かわるがわる ちぐはぐ 鎮具破具       槌のことを指す「鎮具」とくぎ抜きのことを指す「破具」の組み合わせ 言葉には歴史があり、意味がある。 もとの意味を知らずに使うより、知っていて使いたい。 はるか高みにある本だが、なぜか楽しく読めた。 なんとかくらいつきたい。   抱いて/放して きのふの空 エクソフォニー 顕と冥 予想嫌い レベッカの横取り 模倣と遺伝子 ミトコンドリア・イヴ 歴史の授業 アーリア主義 猫の贈与 お裾分けの文化 カリ・ギリ・ドーリ タンタロスの罪 「なる」と「つぐ」 孟子伝説 面影を編集する 擬 複雑な事情 マレビトむすび

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2021/04/21

 松岡正剛さんが77歳のお誕生日を迎えられたそうです。ここまで、大病もなさったようですが、喜寿なのですね。ファンとしては松岡さんの長寿を寿ぐ気持ちはだれにも負けない(ちょっと大げさ!)つもりなのですが、心配もひとしおです。  本書は、これが松岡正剛!とでも言いたい「カギ言葉」、「...

 松岡正剛さんが77歳のお誕生日を迎えられたそうです。ここまで、大病もなさったようですが、喜寿なのですね。ファンとしては松岡さんの長寿を寿ぐ気持ちはだれにも負けない(ちょっと大げさ!)つもりなのですが、心配もひとしおです。  本書は、これが松岡正剛!とでも言いたい「カギ言葉」、「擬もどき」を繰り出し、千夜千冊で開陳された膨大な書物の群れを読み解く道筋の一つを思想史のストーリーとしてまとめにかかった好著だと思いました。  展開が刺激的なのはいつもと同じではあるのですが、興味深く引き込まれ、新しい読書へと促される読書でした。が、何よりも、松岡正剛の今後に期待し、彼の長寿を祈る気持ちでページを閉じました。 ブログにも感想を書きました。覗いていただけると嬉しいです。    https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202104060000/  

Posted by ブクログ

2019/05/22

松岡正剛「擬」読了。昨今何かにつけ二元論で語られることが多い。例えば、善悪、文系理系、メリットデメリット等。しかし、著者はそれらの間の曖昧さ「擬」こそが重要であるはずだと説く。確かに科学や文化はそのような中から形成されると思う。世の中の見方に別の角度がある事を教えてもらった

Posted by ブクログ

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