商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2017/10/28 |
JAN | 9784101205823 |
- 書籍
- 文庫
くちびる遊び
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くちびる遊び
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
久々の花房作品。文豪シリーズ第二弾。『女禁高野』神聖な高野山と妖艶な雰囲気を醸し出す宿坊、美しい僧侶と官能的な行為、それらのギャップが何とも言えないエロスを増幅させる。舌を絡めるキスで「口の中でも、感じてしまうなんて初めて知りました」『悦楽椅子』は乱歩の良さに官能増し増しって感じ...
久々の花房作品。文豪シリーズ第二弾。『女禁高野』神聖な高野山と妖艶な雰囲気を醸し出す宿坊、美しい僧侶と官能的な行為、それらのギャップが何とも言えないエロスを増幅させる。舌を絡めるキスで「口の中でも、感じてしまうなんて初めて知りました」『悦楽椅子』は乱歩の良さに官能増し増しって感じで、理解し難かった変態性欲もありなのかなぁと思わせる。ラストの一言は秀逸。あとがきで「乱歩と谷崎潤一郎の小説は挿入だけがセックスじゃないのだと教えてくれる」と。歳を重ねた今、その通りだと思う。
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こういうのを初めて読んだ。女性作家さんとは知らなかった。 どこか劣等感を抱えている登場人物たちの鬱屈して歪んだ心の描写がいい。「愛しの舞姫」で罵倒されてるところとかがいい。 背徳感とか破滅の予感とか、そういうのがもっとあるとよかったかなあ。わりと纏まりのよい結末が多い感じ。
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森鴎外「舞姫」 泉鏡花「高野聖」 太宰治「駆込み訴え」 江戸川乱歩「人間椅子」 与謝野晶子「みだれ髪」 最初に最後まで読んだものがあるだろうか。 まあ毎度のことだけれど、 内容をしっかり覚えているのは1作もない。 「人間椅子」と「駆込み訴え」は、 読んではいると思うのだけれど。...
森鴎外「舞姫」 泉鏡花「高野聖」 太宰治「駆込み訴え」 江戸川乱歩「人間椅子」 与謝野晶子「みだれ髪」 最初に最後まで読んだものがあるだろうか。 まあ毎度のことだけれど、 内容をしっかり覚えているのは1作もない。 「人間椅子」と「駆込み訴え」は、 読んではいると思うのだけれど。 いずれも日本文学史に名を残す名作。 いつの日か一度は読んでみたい。 文学作品というと敷居が高い。 高尚でズシリと響く重さ。 気楽に読むことはできず、 心して、正座して読まなくてはいけない。 そんな気がしてしまう。 そんな人にお勧めなのがこの1冊。 「愛しの舞姫」 「女禁高野」 「タレコミ訴え」 「悦楽椅子」 「みだら髪」 と名を変え、官能小説へとオマージュされている。 いったい何をもって文学といい、 何をもって官能小説というのか。 巻末裏表紙には、官能小説とは書いてなく、 欲情短編集となっている。 もちろん欲情を呼び起こすのだけれど、 それ以上に滑稽味にあふれる。 人間の欲情とはいくところまでいくと、 面白おかしく滑稽なのかもしれない。 作者もそれを意図しているところがある。 高潔高尚なんてクソくらえ。 無様にまっすぐに正直に生きろ。 そんなメッセージが聞こえて来る。 さあ、どっちを選ぶ!?
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