共犯関係 ハルキ文庫

アンソロジー(著者), 秋吉理香子(著者), 芦沢央(著者), 乾くるみ(著者), 友井羊(著者), 似鳥鶏(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川春樹事務所
• 発売年月日: 2017/10/14
• JAN: 9784758441216

商品レビュー

2024/03/19

似鳥鶏さんの美しき余命。

これはなかなかの衝撃だった、、、、、
途中まではただ、ただ、美談。
余命宣告を受けた少年を家族で支える美談。
命を渡してもこの子を助けて欲しいと。
一家で支える。
何がなんでも助けてください！！！
と、家族総出でお願いするのよ。
その気持ちわかる。
ただ、ポイントはここ余命宣告を受けた子どもは甥っ子。
両親が事故で亡くなった甥っ子。
不幸ばかりで、可哀想な甥っ子。
しかも、、余命宣告。
この子ばかり不幸な目にあって、、、、、

そんな中、まさかの死にかけてた甥っ子、病気治して余命宣告ぶっちぎって生き返る。

そのあとの、、、、家族の対応、、、、、

これ、、、、、
なんか。。。。
わかる気がする、、、、、、、

なんか、わかる気がして。
ヒッってなる。

わかる自分に、、、、ヒッってなる。

まざまざと自分の醜態を鏡で見せられたかような気分になる。

うわぁ、、、、、、

でした。他も面白くて、友井羊さん芦沢央さんは一冊くらいしか読んだことないので、他も読んでみたくなりました！
久々の乾くるみさんも読みたいなぁー！！！！

もちろん、この似鳥鶏さんも！！！！！！！

#共犯関係
#そんな共犯！
#短編ながらびびる
#ドス暗い本性
#我ながらヒッとなる
#わかる
#なるかもしれん
#こうなったら
#家族の気持ちわからなくない
#怖い
#なんだよそれ
#って思ってしまいそう
#わたしの気持ち返してって思うのわかる

2024/03/12

5人の作家さんによる「共犯」をテーマにしたミステリ短編。どの作品も面白かった。さまざまな形での共犯という関係性の人間模様。特に最初の秋吉さんの作品が面白くて、そのまま一気読みでした。

2022/08/23

+++
わたしたちは永遠の共犯者。二度と離れることはない―(「Partners in Crime」)。夏祭りの日、少年は少女と町を出る(「Forever Friends」)。難病におかされた少年に起こった奇跡(「美しき余命」)。“交換殺人してみない?”冗談のはずが、事態は思わぬ方向に(「カフカ的」)。苦境の作家の会心作。だが酷似した作品がインターネット上に―(「代償」)。五人のミステリ作家が描く、共犯者たち。驚愕のアンソロジー。
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秋吉理香子、友井羊、似鳥鶏、乾くるみ、芦沢央各氏が独自の共犯関係を描き出している。それぞれ趣が違い、そしてどれも怖い。合意の上での共犯関係、なし崩し的な共犯関係、慮りからの共犯関係、などなど、現実にも陥りそうで、一瞬ヒヤッとする。世の中にはこんなにも危うい共犯関係があふれているのかと思い知らされる一冊である。