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宇宙船ビーグル号の冒険 新版 創元SF文庫
968円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2017/07/28 |
| JAN | 9784488609177 |
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宇宙船ビーグル号の冒険 新版
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宇宙船ビーグル号の冒険 新版
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
読んだのは浅倉久志訳のハヤカワ文庫版ではなく、中村融訳の創元SF文庫版の方。なのでお目当ての猫型宇宙生物”クァール”は「ケアル」と言う呼称になっている。でも内容は同じなのでモーマンタイ。宇宙船ビーグル号に訪れる4つの危機的状況をオムニバス形式で伝えつつ、いろんなタイプの敵対宇宙人...
読んだのは浅倉久志訳のハヤカワ文庫版ではなく、中村融訳の創元SF文庫版の方。なのでお目当ての猫型宇宙生物”クァール”は「ケアル」と言う呼称になっている。でも内容は同じなのでモーマンタイ。宇宙船ビーグル号に訪れる4つの危機的状況をオムニバス形式で伝えつつ、いろんなタイプの敵対宇宙人が登場するロマンあふれる宇宙冒険SFだ。 猫型の宇宙生物クァール/ケアルは、触手の生えた大きな猫という見た目のかっこよさだけでなく、知的でありしなやかでもあるという生物的な強さ&美しさを兼ね備えており、多くのSFファンを虜にした幻獣として納得の存在感。その他にも精神攻撃をしかけてくる鳥型の生物や、宇宙空間でも生存可能なうえ人間の体に卵を植え付けて繁殖させようとする『エイリアン』の元ネタみたいなのが出てきたり、文庫1冊とは思えないほどてんやわんやに宇宙人との戦いが描かれていく。面白いのは人類側の視点からだけでなく、襲い来る宇宙生物の視点からも出来事を語っている点で、これにより双方にとって緊迫感のある状況を演出できていた。話も全体の流れも非常にシンプルで、「総合科学」なるすべての科学知識を統合した学問を身に着けた主人公が船内の政治に右往左往しつつ、宇宙人たちとの死闘を繰り広げていくという筋書なので、冒険活劇&政治ドラマが好きな方からの支持も熱そうだなと思う。いま読むと女性がぜんぜん出てこない点とか、基本人類側が正義で悪い宇宙人をやっつけようというスタンスとか、マッチョだなあとは思うものの、それでもやっぱり科学の力で危機を切り抜け宇宙を冒険していく様子は楽しい。何よりも、クァール/ケアルをはじめとした地球外生物たちが魅力的で、彼らの視点に立った語りにはときめくものがあった。すきな幻獣が一匹増えた。
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未知の生命体と遭遇した時に、その生命体が何をしようとしているのかを探るには、得られたデータから仮説を構築していくしかない。あらゆる分野の学問を総合的に駆使してである。 進化論を唱えたダーウィンがガラパゴス諸島へと向かった船と同じ名前の宇宙船「ビーグル号」が宇宙の探索に出発し、遭遇...
未知の生命体と遭遇した時に、その生命体が何をしようとしているのかを探るには、得られたデータから仮説を構築していくしかない。あらゆる分野の学問を総合的に駆使してである。 進化論を唱えたダーウィンがガラパゴス諸島へと向かった船と同じ名前の宇宙船「ビーグル号」が宇宙の探索に出発し、遭遇する未知の生命と対峙する冒険SF小説だ。 スタートレックにも影響を与えたであろうと想像できる。1950年に発表された作品であるが、今でも十分楽しめる。SF作品を探している人、本作品はいかがでしょう?
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読み始めたとたんに、まずは「ダーティー・ペア」が頭の中で踊り出した。そういえば、確かにあのシリーズに登場する「ムギ」は、この小説に出てくる生き物を借りていると聞いている。しかし、こんなに突然に、しかも鮮やかに飛び出してくるとは思ってもおらず、そして、野生(?)の彼の力強さとワル...
読み始めたとたんに、まずは「ダーティー・ペア」が頭の中で踊り出した。そういえば、確かにあのシリーズに登場する「ムギ」は、この小説に出てくる生き物を借りていると聞いている。しかし、こんなに突然に、しかも鮮やかに飛び出してくるとは思ってもおらず、そして、野生(?)の彼の力強さとワルっぽさの魅力ったらなかった。参った。 読み始める前は、もっと学術的なハードSFをイメージしていた。実際にかなりしっかりとしたハードSFの色合いも大きいのだけど、もっと素朴に、手に汗を握る怪獣退治の物語、未知の問題を命がけで立ち向かう冒険活劇の印象が強い。どしっと重さを持っているスペース・オペラとも言えないことはない。 主人公は情報総合科学者である。この情報総合科学というのは、この小説のオリジナルだろうが、さまざまな学問を横断的にとらえ総合的な判断をするという点で、とても現代的で、この小説が書かれたのが1950年だと思うと、非常に先駆的な視点だと思う。ただ小説の中ではもう一つ納得できる描かれ方はしておらず、どちらかというと魔法じみて見えてきてしまうのは、アイザック・アシモフの「ファウンデーション」シリーズにおける「心理歴史学」と似ているような気がする。(書かれたのも同じ頃だし) 別々に書かれた中編4つで構成される長編だが、どれもおもしろし、登場する「敵」も個性的だし魅力的だ。ただ、全体のラストだけは、個人的にはもうひとつすっきりしなかった。ラストに至る過程も、なんかもやもやしたし。複雑な味わいの残るエンディングだと思うし、意図しているところもよくわかるのだけど、終わるならもっとさっぱり終わって欲しかったし、でなければ終わらなくてよかったなあと言うのが本音である。 ともあれ、古典的な名作には、そういわれるだけの理由がある。しみじみとそう思った。
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