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黒い迷宮(上) ルーシー・ブラックマン事件の真実 ハヤカワ文庫NF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2017/07/21 |
JAN | 9784150505028 |
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黒い迷宮(上)
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ネットで見かけて。 興味深かった。 英国女性が行方不明になり、 ご家族が来日して記者会見で捜索を訴え、 不幸な結果になった事件は記憶にあったので。 まずは全く知らなかったと言ってもよい被害者やその家族の人となり、 事件の経緯、残された人々の葛藤や軋轢も興味深かったが、 「ザ・タイムズ」東京支局長の著者が、日本社会のいろいろな側面、 警察とマスコミの関係、事件の舞台となった当時の六本木の様子、 「水商売」、在日朝鮮人を 的確で深い理解力と洞察力で切り取っていたのが興味深かった。 また、ルーシーの父親、 裁判継続中に容疑者から一億円という大金を受け取ったティムについて、 その描写に非常なる中立性が保もたれているのにも驚いた。 ティムはについては他にも、六本木のクラブを訪ねては、 娘の行方を尋ねるのではなく「夜を楽しんでいた」とか、 オフィスを提供し金銭的にも線除してくれた人の好意を利用したとか、 描きようによってはかなり酷い人物像を描ける要素があったにも関わらず。 ティムに対する非難は、記者会見で冷静にふるまったことが、 世間一般の期待する被害者の家族像と合致していなかったことによるものと分析していて、 その中立性はジャーナリズムの鏡と言っても良いと思う。 これらの感想は、訳者あとがきにも同じことが書かれていたので、 個人的偏見ではないことがわかって嬉しかった。 そのあとがきに、 日本語訳にあたってはできるだけ原典(日本語)からの引用をこころがけた、とあったが、 その努力には敬意を表したい。 日本のことを書いた海外作品の場合、 日本語への戻しの時に妥当な日本語に戻らない場合があり、 どうしても歪みを感じてしまうことがある。 それがこの著書の場合は、その歪みを感じることなく、 読み易かった。 著者の日本語力と訳者の努力の賜物だと思う。 (下巻へ続く)
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一気に読めた。 英国人の著者は自分に正直に各登場人物を評していた。 英国から見た日本とはこんな感じなんだ、英国と日本の文化の違いというのを知れて面白かった。(日本の性産業の歴史、客室乗務員に対する両国のイメージの違い、など)
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もう20年以上も前のニュースで、詳しい内容は記憶からすっぽりと抜け落ちている。でも、ルーシー・ブラックマンという名前は耳に残っている。ある意味でありふれた事件、少なくともありふれた事件だと思える事件に日本中の注目が集まったのがどうしてなのか。本書によれば、被害者の父親が戦略的に選...
もう20年以上も前のニュースで、詳しい内容は記憶からすっぽりと抜け落ちている。でも、ルーシー・ブラックマンという名前は耳に残っている。ある意味でありふれた事件、少なくともありふれた事件だと思える事件に日本中の注目が集まったのがどうしてなのか。本書によれば、被害者の父親が戦略的に選んだマスコミ対策の影響が大きかったようだ。 同じ著者による『狂気の時代』を読んだあと、たまたま古書店で目に付いたのが本書。本筋からは外れるが、外国人から見た日本に関する記述が興味深い。
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