ボクたちはみんな大人になれなかった

燃え殻(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2017/06/30
• JAN: 9784103510116

商品レビュー

2024/09/26

今なら分かる。霞のかかった目的地は、いつまでも霞がかかったままだと。(P､74)

自分より好きになった人のなんの根拠もない言葉ひとつで、やり過ごせた夜が確かにあった。(P､150)

世界の人口は70億を超えて今日も増え続けている。ボクたちがあと50年生きるとして、人類ひとりひとりに挨拶する時間も残っていない。ボクたちが会えたことは奇跡だと思わない？(P､156)

2024/06/01

90年代後半。
私は何をしてたっけ？
懐かしく思い出せるあの頃。
いろいろな事に憤りを感じていた頃。
尖ってたなぁ…と20年以上時を経て感じる。
ホント大人になりきれず、もがいてた。

情けないかなまだ大人になりきれずにいるけれど、でも頑張ってるよ。
大人になりきれていないとわかる程度には大人になったのかもしれない。
間違いないのは尖っていたら私がいるから今の私がいるということ。

なんてことを読んだ後思った。

2024/04/17

自己陶酔してる話だったなと。

ジリ貧で働いてるけど、どんどんお金持ちになって
クラブやらキャバクラやら業界人画集まるところに行けるように(連れてもらえるように？)なって、けど根が陰キャな主人公は「雰囲気が合わない」と言って尖ってる。けど、そこで出会った美人風俗嬢に「私と似てる」て言われてホイホイ付いていく。そういうのが好きなのか嫌いなのかどっちだよ！！と思った。ダウナーな感じ？サブカルな感じ？を出したかった？？文章ひとつひとつは情緒的で良かったけど、ストーリーは自己陶酔だな、と感じた。

あと、女性への描写がちょっと高圧的。本人が自称したのかもしれないけど、「彼女は確かにブスだった」が私はダメでした。