商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/06/15 |
JAN | 9784062936927 |
- 書籍
- 文庫
ミドリのミ
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ミドリのミ
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
大人びていて察しもいいミドリ、でもまだまだこどもで自分のまわりで起こることに対してどうしようもない気持ちになるのがつらい 出てくる人たちが皆、何かしらの思いを抱えているのがリアル 結末、何も問題は解決していないのだけれど、どうにかしたいという前向きさが救いかな 『小さな傷だろうと...
大人びていて察しもいいミドリ、でもまだまだこどもで自分のまわりで起こることに対してどうしようもない気持ちになるのがつらい 出てくる人たちが皆、何かしらの思いを抱えているのがリアル 結末、何も問題は解決していないのだけれど、どうにかしたいという前向きさが救いかな 『小さな傷だろうと、その傷を負った時のたった一撃で無惨に死んでしまう可能性がある』という解説の一文にとても共感
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最初から最後まで、広のどこがいいのかさっぱりわからなかった。 甲斐性もないさえないおっさんは、真面目で優しくて誠実しか取り柄がなさそうなのにその「誠実」すら男との浮気によって失われたわけだし。 娘は、母と父どちらとの生活を選んでもきっと苦労するだろうなあ。
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重田ミドリは、小学3年生。父の広と、その恋人の源三と3人で暮らしている。母親とは別居中で、なかなか離婚の話が決まらない。楽しく暮らしてるけど、ミドリには抱えているものがあって… あー、最近叫ばれてる「多様性」って、こういうことなのかなって思ったと同時に、田舎は何年経っても田...
重田ミドリは、小学3年生。父の広と、その恋人の源三と3人で暮らしている。母親とは別居中で、なかなか離婚の話が決まらない。楽しく暮らしてるけど、ミドリには抱えているものがあって… あー、最近叫ばれてる「多様性」って、こういうことなのかなって思ったと同時に、田舎は何年経っても田舎なんだなって思った。田舎って本当に閉鎖的だし、そこで生まれて育って結婚して死ぬまで留まる。そういう人が親になって、しいねちゃんみたいな子供がどんどん増産され、同じことが繰り返され、換気されない部屋みたいになるんだろうな。 「差別とか偏見とか、そういうのはないつもりだったけど、いざ彼を前にしたら怖くなった。無意識のうちになにかまずい発言でもして怒らせたり傷つけたりしやしないだろうかって、こいつの前じゃへたなこと言えないなって身構えた。これって、もう立派な差別じゃないか?」 ミドリの父親の友人の新井の言葉が、もうグサって刺さった。きっと私もそうなんだって。LGBTとか正直よく分かってないけど、同性が好きでも異性が好きでも差別なんてしないよって思ってたけど、これって私がそういう人たちを前にしたことないからなんだなっって。変なこと言わないようにしよう、何か傷つけるようなことは言わないようにしようって絶対思っちゃうし、きっと「私は、あなたを理解しますし、差別なんてしませんよ」って態度も相手に透けて見えて、それも一種の差別になるんだろうなって。 もうなんかすごいものを読んでんしまった。しばらくは、余韻に浸ってミドリと広と源三の3人のことをふと思い出して、反芻するんだろうな。 2022.6.8 読了
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