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ゼノン4つの逆理 アキレスはなぜ亀に追いつけないか 講談社学術文庫
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ゼノン4つの逆理 アキレスはなぜ亀に追いつけないか 講談社学術文庫

山川偉也(著者)

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ゼノン4つの逆理 アキレスはなぜ亀に追いつけないか 講談社学術文庫

1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2017/06/10
JAN 9784062924368

ゼノン4つの逆理

¥1,320

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2020/02/24

ゼノンのパラドクスが投げかけている哲学的問題をていねいに分析し、その考察をおこなっている本です。 著者は、ゼノンのパラドクスを紹介しているアリストテレスのテクストに分析を加え、そこからゼノンの問題がなにであったのかを慎重にとり出します。その結果、ゼノンが師のパルメニデスの哲学を...

ゼノンのパラドクスが投げかけている哲学的問題をていねいに分析し、その考察をおこなっている本です。 著者は、ゼノンのパラドクスを紹介しているアリストテレスのテクストに分析を加え、そこからゼノンの問題がなにであったのかを慎重にとり出します。その結果、ゼノンが師のパルメニデスの哲学を擁護するために、その批判者たちの議論を論駁する目的でパラドクスを考案したということであり、そこで彼が念頭に置いていたパルメニデスの批判者たちの意見とは「多」の理論であったことが明らかにされます。 また著者は、数学における連続についての議論にもとづいてパラドクスの解決を図ろうとするラッセルに代表される見解を批判し、一と多の概念をめぐる形而上学的次元に問題の場面を設定しています。他方、ベルクソンの解釈については、彼がゼノンの意図を誤解していたことを指摘するとともに、ゼノンの真意が意外にもベルクソンの立場に近いものであったと論じられます。 「あとがき」には、難解な本書の議論を読みやすいものにするべく著者が格闘した経緯が語られていますが、そうした著者の苦心のあとは本文のそこかしこにたしかめられます。それでもある程度の根気を必要とされる内容ではありますが、ゼノンのパラドクスに多少とも関心のある読者であれば読み通せるのではないかと思います。

Posted by ブクログ

2019/12/30

ゼノンの4つの逆理 微分法を当然のように思っていた私の頭にガッときた。 方程式の外にあること 動いている物は動いていない

Posted by ブクログ

2018/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

有名な「アキレスと亀」を始めとするゼノンのパラドクスを通して、時間とは?存在とは?という哲学の根本に迫っていく名著。ゼノンのパラドクスの解明をするのではなく、なぜゼノンがそのようなパラドクスを発案したかを考えることにより哲学を探求していく。読み応えがある。しかしながら、ゼノンのパラドクスのような明らかな詭弁としか思えないものが、未だに論理的に説明ができていないということを知って驚いた。あのバートランド・ラッセルでさえ説明ができないとは(正確には説明をしているが、説明になっていないとは)。。。。なかなか奥が深い。

Posted by ブクログ

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