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炎に恋した少女 SUPER!YA
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2017/06/07 |
JAN | 9784092905832 |
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炎に恋した少女
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炎に恋した少女
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どんな理由やきっかけ、小さな規模でも、放火は駄目だ。 空虚感や破滅感がずっとそばにあった。どうしても登場人物たちに寄りそえなかった。 母と義父に、もう少し人間らしいところがあれば… 仕返しも、もう少し早くに出来てればもっと胸がスカッとしたように思う。 誰ともつながらなかった少女が、最後に父を含め何人かと繋がった。これから地に足をつけて暮らしていけるのかな。
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見た目の美しさばかりで愛のない母と義父の元で過ごすアイリス。アイリスにとって心を許せるのは偶然出逢った路上アーティストのサーストンのみであり、火を燃やしそれを見ること感じることで心の安定をはかるのだった。 ある日、アイリスは本当の父に会うために無理矢理イギリスへと連れて行かれるこ...
見た目の美しさばかりで愛のない母と義父の元で過ごすアイリス。アイリスにとって心を許せるのは偶然出逢った路上アーティストのサーストンのみであり、火を燃やしそれを見ること感じることで心の安定をはかるのだった。 ある日、アイリスは本当の父に会うために無理矢理イギリスへと連れて行かれることになる。父は絵画コレクションを有する大富豪。しかし病気のため余命わずかだったのだった。 アイリスにとって火は魅了されるものでもあり、すがりつくものでもあった。それは彼女の孤独さに起因するものかもしれない。母や義父は自分たちのことしか興味がなく、実父からは捨てられたと告げられていたのだから。 大人に翻弄されるしかない境遇で、何者も飲み込むだけの力を内包している火は負けない力の象徴かも知れず、それが故に美しくアイリスの目に映ったのでしょう。 自分を捨てたはずの父は、死の間際になってなぜ自分に会いたいと思ったのか。アーネストの遺産にしか興味のない母とは別に、アイリスはアーネスト自身に興味を引かれていく。 想像していた父とは、母より伝え聞いた父とは違っていた父の姿。 アーネストから語られる幼き日の姉との思い出。そして語られるアーネストとアイリスの真実。物語は過去と現在、アーネストとアイリス、イギリスとアメリカを交差させながら進んでいく。 アーネストが望んでいたものとアイリスが本当に望んでいたものが交差した時、物語は終息を迎える。 帯には「大どんでん返しの復讐劇」とあります。誰が誰に対しての復讐なのかと思いつつ読み進めていくと、最後の最後に思いがけない展開が待っています。 これは確かに復讐。そして愛の証。でも茶目っ気も感じて、あの人にはこういう面もあったのかとニンマリとさせられました。 この茶目っ気は作品全体にも感じる部分で、重い話なのにスルスルと読み進められる要因でもあるでしょう。 そしてプロローグでありエピローグでもある冒頭部分へと繋がり戻り、はじめ読んだ時とは違ったまた印象を与えるのでした。
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一気に読ませるだけの力を持った物語。 だけど主人公の造形そのものはかなり危ういんだよね。 火をつけたい、燃やしたいという衝動は作中でもかなりていねいに描かれているので、ある意味納得ができるし、どうしようもない母親を背負わされた人生を「浄化」したいっていう願望もあるんじゃないかとは...
一気に読ませるだけの力を持った物語。 だけど主人公の造形そのものはかなり危ういんだよね。 火をつけたい、燃やしたいという衝動は作中でもかなりていねいに描かれているので、ある意味納得ができるし、どうしようもない母親を背負わされた人生を「浄化」したいっていう願望もあるんじゃないかとは思う。でも、それを彼女が克服して別物にできるかどうかはまさにこれからだし、完全なオープンエンディング。 あと、アーネストの結婚してからの人生は、なんというか、気の毒としかいいようがない。そう考えると、この物語、わりと悲惨な人生がいくつも描かれているなあと思う。あまりそう感じさせないストーリー展開ではあるのだけど。
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