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トレブリンカの地獄 ワシーリー・グロスマン前期作品集
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トレブリンカの地獄 ワシーリー・グロスマン前期作品集

ワシーリー・グロスマン(著者), 赤尾光春(訳者), 中村唯史(訳者)

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トレブリンカの地獄 ワシーリー・グロスマン前期作品集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2017/05/26
JAN 9784622085850

トレブリンカの地獄

¥5,060

商品レビュー

4.7

5件のお客様レビュー

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2024/08/25

336頁のボリュームがある作品集だが表題「トレブリンカの地獄」は収録されたグロスマンの他作品と共にある。 50頁足らずと言えども内容の壮絶さ、どす黒さ‥いや、言語化できぬ状況はボリュームで決まるものではないと息を呑んだ。 1940年代の独ソ戦末期、赤軍記者としてナチスの所業を赤...

336頁のボリュームがある作品集だが表題「トレブリンカの地獄」は収録されたグロスマンの他作品と共にある。 50頁足らずと言えども内容の壮絶さ、どす黒さ‥いや、言語化できぬ状況はボリュームで決まるものではないと息を呑んだ。 1940年代の独ソ戦末期、赤軍記者としてナチスの所業を赤裸々に描いた「地獄図」はフランクルのそれを遥かに凌駕せしめた阿鼻叫喚の縮図。 読み友に教えられ舐めれば手に取る機会がなかった。 祖国は「ソ連社会主義」という名のもとに赤々と理想に燃えた旗を掲げて突っ走って行く・・それが正しかったのか否かは後世のモノが判断することになるだろうが流された血は二度度戻ってこない。それだけの犠牲の上に生まれたのは何だったのだろうか。 体制VS 反体制の向こうに見えるのは、同じく掲載されている「老教師」を読んでも言えること。リストに忠実に、【一人残らず、ノミで穿つように処刑、抹殺されて行った人々のその瞬間を推す」グロスマンの恐ろしいほどとぎすまれた心理分析力と思われた。 繰り返すが「トレブリンカの地獄」の圧巻は8頁に身に凝集されており、何も補足する事がない

Posted by ブクログ

2024/08/17

グロスマンはフランクルの描かなかった地獄を圧倒的な筆で再現していきます。『夜と霧』と一緒に読むと、よりホロコーストの恐ろしさを体感することになります。 ホロコーストを学ぶ上でこの本がもっとフォーカスされてもいいのではないかと心から思います。

Posted by ブクログ

2023/02/04

1941年秋から1942年夏にかけてユダヤ人の集団殺戮が起きた町全てを一つ一つ数えることなど無意味だし、第一そんなことは誰にもできない。大都市であろうと、小さな町であろうと、僻地のシュテットルであろうと関係なく、この大量虐殺は至るところで起きたのである。あるシュテットルに100人...

1941年秋から1942年夏にかけてユダヤ人の集団殺戮が起きた町全てを一つ一つ数えることなど無意味だし、第一そんなことは誰にもできない。大都市であろうと、小さな町であろうと、僻地のシュテットルであろうと関係なく、この大量虐殺は至るところで起きたのである。あるシュテットルに100人のユダヤ人が住んでいたならば、100人全てが殺されたのであり、決してそれを下回ることはなかった。5万5000人住んでいたならば、犠牲者は5万5000人であり、一人とて死を免れた者はなかった。強調すべきは、このユダヤ人殺戮が正確に作成されたリストを元に計画的に実行された点である。100歳の老人も乳児も、ドイツ人がウクライナで出くわしたユダヤ人は全員、死のリストに選別された。一人残らずである。ユダヤ人住民の殺害は、詳細な指示に従って実行された。そこには足を引きずって歩行しかねる老人の始末方法、まだ這い這いし始めたばかりの幼児の殺し方が記されていた。ユダヤ人は各地で、いっせいにゲットーに送り込まれた。その後15キロに限り所持品を持参の上で集合を命じられ、郊外に連れ出された。そこで彼らは機関銃の一斉掃射を浴びた。この集団殺戮をたまたま目撃した人々は、2年経った今でもこの悪夢のために平静を取り戻すことができない。恐怖と狂気のその光景を思い出す時、彼らの目からは血がしたたり落ちる。P8(「ユダヤ人のいないウクライナ」)

Posted by ブクログ

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