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新しい淫同居人【義母と女教師】 フランス書院文庫
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新しい淫同居人【義母と女教師】 フランス書院文庫

天崎僚介(著者)

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新しい淫同居人【義母と女教師】 フランス書院文庫

712

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2017/05/25
JAN 9784829642252

新しい淫同居人【義母と女教師】

¥712

商品レビュー

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2017/06/04

常識的健全路線の確立か

ここ数作では許されぬ関係に陥りながらも最後は常識的で健全とも言える結末を迎えるストーリーを紡いできた作者だが、それをさらに推し進めたのが本作なのであろう。背徳の関係はやはり不貞と前提しつつ、それでも自身の心の整理のため、あるいは一時的に全てを忘れるために必要悪とまでは言わずも不要...

ここ数作では許されぬ関係に陥りながらも最後は常識的で健全とも言える結末を迎えるストーリーを紡いできた作者だが、それをさらに推し進めたのが本作なのであろう。背徳の関係はやはり不貞と前提しつつ、それでも自身の心の整理のため、あるいは一時的に全てを忘れるために必要悪とまでは言わずも不要とも言い切れないような、そんな微妙な隙間を突いているようでもある。 受験を控えた高校生である主人公の父親が再婚相手として見初めた(そのため厳密には未だ「義母」ではない)相手にしては年の離れた(むしろ主人公との年の差の方が近い)見目麗しい女性と主人公が束の間に同居するには意味があり、そこへ担任の女教師が転がり込んでくるのも理由がある。少しでも無理のない形で紡いでいこうとの意思を感じる筋立てである。ただし、それだけでは官能方面へ向かっていかないので主人公には年相応の桃色な下心があるといったところか。 スーツを着こなせば近寄り難さすら漂うほどの美貌なるが故に実は生娘のまま26歳を迎えた【友梨佳】は主人公の父に差を越えた愛情をしっかり抱いている。未通女に近い程の性認識という意味では容姿に反して極めて初心、徹底して初心というギャップがあり、その純潔は本来父親に捧げられて然るべきところを事前にきちんと女になっておきたい思いから矛先が将来の義息たる主人公へ向くこととなる。いやいや、少しでも無理のないストーリーを目指すならそこはおかしいだろ、とのツッコミは禁じ得ないところだが、主人公との同居生活を経て自身に足りない点を大いに自覚してしまった友梨佳の懸命な発想なのである。そして、その足りない点は主人公と女教師との睦言が契機であり、つまりはそれを目撃してしまったからである。 主人公と友梨佳の同居生活を耳にした35歳の担任教師【塔子】は2人を気にして友梨佳宅を訪ね、後には塔子自身も束の間に同居人となる。友梨佳が塔子のかつての教え子という関係性によって3人の間柄を密にしつつ、主人公が憧憬する塔子の普段は見せない色気によって迫られる形になっている。これがいやらしい。怜悧な印象の校内と訳あって隙を見せている校外というギャップもここにあり、あくまでも教師の立場を崩さず拒むものの次第に昂らされていくいやらしさに満ちている。友梨佳にはまだない人妻という立ち位置もあって徐々に妖艶さを見せ始める塔子だが、最後までその矜持は維持しつつ、主人公を導きつつ、刹那の交合を甘受する形となっている。友梨佳と同様に塔子もまた愛する人は別にいて、そちらに重きを置いているのである。 では、主人公との関係はその場凌ぎの摘み喰いなのかと言えばそうでもなく、そうならないように苦慮しつつ結末まで辿り着いたのかもしれない。主人公の父親が蚊帳の外に置かれて哀れに陥るでもなく、友梨佳の悩みは解消され、塔子の悩みも解消され、主人公もまた新たな旅立ちを迎える。紆余曲折あって、一時は許されぬ関係となりながらも最後はそれぞれが然るべき道を歩み、かつての関係へと戻っていく。これを以て従前とは違った意味合いのハッピーエンドと言えるのかもしれないし、これこそが本来のハッピーエンドなのだという作者の表明なのかもしれない。

DSK

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