商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/05/25 |
JAN | 9784047346437 |
- コミック
- KADOKAWA
イムリ(21)
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イムリ(21)
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仲間を殺されたのに無抵抗で 殴られても耐えられるイマクと、それに従うイコル達。 敵だと確定した訳でもないのに、イムリ達はよく 彼らを攻撃できるものだ。 先制攻撃こそ防御になると思ったにしろ、 無抵抗の姿勢を示されて尚殴るのは野蛮が過ぎる。 イムリという民族がみんな善人、という話では 無いことが良くわかる。 リーダーとしてデュルクを持ち上げる癖に なにか新しく事を起こそうという時に 相談も報告も指示を仰ぐこともしないで勝手ばかりだ。 軍隊ではないのだから仕方ないとは言え、 デュルクを持ち上げるのか勝手にやるのかどっちかにして欲しい。 前からの仲間は兎も角、最近仲間に加わった人たちは デュルクに歯向かう人間がいる姿を見てどう思うか。 それを分かってリーダーらしく振る舞えと言ったのはニコなのに。 デュルクがラルドの教えを守り、カーマは変えられる という考え方でいるところは尊いが この考えがどこまで理解してもらえるか。 イコルが自分たちの開放だけでなく、 カーマもイムリも自分たちで支配するべきと考えているところが恐ろしい。 この期に及んでもデュルクがミューバを信用していて、 ドネークとも話し合えば分かり合えると思っているところは残念ながら甘い。 話し合おうとするあまり、こちらの情報を流しすぎだ。 ヴィテジが取り返しのつかないことをしたと悔やむ気持ちもよくわかるし、 それに対してトパロが、自分も共犯にされている状況にもかかわらず 愚かとは思わない、心が生きているからできたこと と言ってくれるのが優しい。 生粋のカーマなのになぜ心が生きているのか。 それはラルドに生かされたから。 やはりニコたちは納得しないが、和平など誰もうまくいかないと思っていても 誰かが言い出さなければ絶対に開けることはない。 それはデュルクの言う通りだ。 支配するとか出て行けとか言って退路を立ってしまえば カーマも戦うしかなくなる。 イコルたちの反乱が大打撃だというのは、しかしニコたちには理解ができないだろう。 政治や経済の話になってくると、今まで他の部族と交流自体も そこまでなかった彼らがデュルクの話を理解できるようになるには 勉学が必要になってくるし、それには到底時間が足りない。 チムリのくれた「そうならずに済んでいるのはカーマで育ったイムリのおかげ」 という言葉がデュルクの支えになりつつあるところが泣ける。
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