商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2017/05/19 |
JAN | 9784087455809 |
- 書籍
- 文庫
緋の天空
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緋の天空
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商品レビュー
3.4
19件のお客様レビュー
天皇の娘以外、臣下の娘でありながら、初めて皇后となった光明子の話。 元明、聖武の時代を光明子の視点から描いたもの。 永井路子さんの美貌の女帝が元明天皇(氷高皇女)視点なので、そのちょうど反対側といったところ。 この本の長屋王は野心が強すぎる印象だけど、それぞれの歴史の点と点の間...
天皇の娘以外、臣下の娘でありながら、初めて皇后となった光明子の話。 元明、聖武の時代を光明子の視点から描いたもの。 永井路子さんの美貌の女帝が元明天皇(氷高皇女)視点なので、そのちょうど反対側といったところ。 この本の長屋王は野心が強すぎる印象だけど、それぞれの歴史の点と点の間が小説として繋がって面白く読めた。 この時代は、蘇我の血を受け継ぐ娘達、持統天皇からの元正、元明と藤原一族との皇位をめぐる駆け引きの執念を描いた永井路子さんの本の方がしっくりくる。 弓削清人、光明子が子供の頃からお互い知っていたという設定も面白い。 聖武天皇と光明皇后はある意味では、長屋王の祟りに苦しめられてその半生を送り、仏教に傾倒し、慈善事業に務めていた。 光明皇后が亡くなってからの話は無くてもいいかな。 最後がバタバタと駆け足な印象が残ったのは残念。 この時代は姻戚関係とか複雑なので、永井路子さんの小説のように、重要な人達の系図があると良かったと思う。 追記 改めて永井路子さんの美貌の女帝を読み直す。 やはり、この本での光明子が元正を尊敬し、元正が光明子を気遣うという設定は違和感があり、尊貴の血にこだわる持統天皇から元正までの流れ、心の動き、長屋王の変のくだりなども永井路子さんの考察がしっくりくる。
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なんだろう、史実と幻想が混ざっていて途中ファンタジーかな?と感じたり。光明子は〜と思った。など、客観的視点からの箇条書きが多く感じられて、うまく頭に入ってこなかった…
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春の奈良旅以来続く、光明子ブームの一環。 長屋王の長男・膳夫(かしわで)との、ほのかな想いがポイントとなっている。 二人に加え、聖武天皇、あの道鏡まで同年だった・・・ それを知ったときの作者の小躍りする姿が見えるよう。 一番、読んでいて印象深かったのは、 彼らの少年時代の冒険の...
春の奈良旅以来続く、光明子ブームの一環。 長屋王の長男・膳夫(かしわで)との、ほのかな想いがポイントとなっている。 二人に加え、聖武天皇、あの道鏡まで同年だった・・・ それを知ったときの作者の小躍りする姿が見えるよう。 一番、読んでいて印象深かったのは、 彼らの少年時代の冒険の一コマ・ たぶん、作者は、ここから物語の発想が膨らませたのではないかと 勝手に思っているほど、心惹かれている。 大河ドラマ「女城主直虎」で主人公らが井戸を囲んだ幼い日々と重ねてしまった。 どちらもとても好きな場面。 後に道を違えることになったとしても、幼い日、共に過ごした記憶は きっと心に残っているはずだから。 小説のこのあとは、正直ね、普通の光明子の物語。 膳夫は、里中満智子版の長屋王のよう。 とにかく魅力的な爽やかな男。 対して、本作の長屋王は・・・ちょっと残念なお父さん。 でも、私利私欲に走るわけではなく、皇族として臣下・藤原氏の台頭を 案じ、心砕いた末のこと。 長屋王事件のあとは、小説もあっけない。 なんだかな、物足りないな・・・ けれど、あの少年の日の冒険があるから、私には満足。 あまりに心惹かれ、 膳夫と姫の出会いとなった、平城京をちょこっと歩いてしまったほどw
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