商品レビュー
3.2
12件のお客様レビュー
15歳の僕。5歳の時に母の自死、父の階段転落事故からの植物状態という事件の後、それ以前の記憶を失っていた。 「君はいったい誰なんだ。」 事件を知る男の問いかけにその解答を探し始める。 太田さんのデビュー作とのこと。 謎めいた書き出しと思わせぶりな記憶障害。この少年が犠牲者で加害者...
15歳の僕。5歳の時に母の自死、父の階段転落事故からの植物状態という事件の後、それ以前の記憶を失っていた。 「君はいったい誰なんだ。」 事件を知る男の問いかけにその解答を探し始める。 太田さんのデビュー作とのこと。 謎めいた書き出しと思わせぶりな記憶障害。この少年が犠牲者で加害者でトリックそのもので記録者を担う。 1993年ノベルズが底本の再販。 驚くようなトリックや精神疾患は使われず、それらの役割をすべて少年に担わせたストーリーをおもしろく読みました。 語り部が15歳の少年だからちょと甘めの文章かな。
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何となく読んできて 多重人格で主人格が隠れてる話なのかな? なんて考えてたけど 全然違った 笑 とっても辛く悲しい話だった。 自己中な大人たちに 好き勝手にされた子供たち。 本当嫌な奴ら。 結末もなんだか悲しい終わり方。 後味は良くない。
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中学生の「僕」は考える。 自分は誰なのか どうして生まれたのか、何のために生きるのか きっと、そのようなことに思いを馳せる学生は少なくないだろう。大人と子どもの狭間で自己を見つめ直す。中学生はそういう年頃といえる。 でも「僕」の場合は少し違う。決定的に違うのは、思わぬ形でその答...
中学生の「僕」は考える。 自分は誰なのか どうして生まれたのか、何のために生きるのか きっと、そのようなことに思いを馳せる学生は少なくないだろう。大人と子どもの狭間で自己を見つめ直す。中学生はそういう年頃といえる。 でも「僕」の場合は少し違う。決定的に違うのは、思わぬ形でその答えを得てしまうところだ。自分は両親の愛によって生まれたのではなく、私利私欲のためにここにいるのだと知ってしまうことだ。 全体を通してあまりにも悲しくて暗い話だった。 結局「僕」は誰なのか明らかにならないし、その後ふたりはどうするのかも見えてこないし、モヤモヤする読後感。
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