絶望老人

新郷由起(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2017/03/01
• JAN: 9784800249548

商品レビュー

2020/11/01

知人の紹介で。

○金持ちでも貧乏人でも、年を取ったら自分でやること、やれることを見つけて、自分の中で筋を通していける人が一番幸せなんだとおもうな。カッコいいよ、そういう風に生きている人はさ。ｐ７６
☆長生きを目標にしちゃいけない。自分で何をやるのか、何で社会に貢献していくのか、そのために生きていかなきゃいけない。

○どうせ死ぬのに馬鹿らしい、とか思っちゃうの。この先の人生を考えたらいつ死んでもいいように、いかに今持っているものを処分するかのほうが大事で、今さら不用意にあれこれ増やしても仕方ないでしょう。ｐ９９
☆後半には、捨てた瞬間ご主人の調子が悪くなり、「思いでの品、写真を捨てなきゃよかった」と嘆く奥さんも登場している。だから、使う物を残す。惜しいものは捨てない、と。見極めが難しいけど、体が動くうちは身の回りをキレイにしとかないと、体が思うように動かなくなってからきついよなあ。

○若い学生アルバイトがやり込められるような迷惑客にも、平然と接して上手にさばいてくれる。その後に『いろんな人がいるからね、大丈夫よ』とさりげなく励ましたり、場に応じた気遣いができるのは年齢を重ねた人ならでは。（中略）詰まるところ、体の故障さえなければ、実年齢より人柄なんですよねｐ１１２
☆はい、これには激しく同意。自分もこうなりたい！！

○介護は、夫婦の関係性がどういう状態だったかが表れる。ただ、済んでしまえば夢の中にいたような気さえしてくるから不思議ですよね。ｐ１３５
☆・・身につまされる話。

○コミュニケーション能力は筋力や記憶力と同様に常日頃から適度なエクササイズが必要で、長く使わずにいると他の身体能力と同じにどんどん衰えていく。ｐ１４４
☆人と話さなきゃだねー

2019/05/21

いろいろな問題を抱えた老人の生きざまを描いたルポルタージュ
非常にリアル(実話なので当たり前か)
あまり豊かでないほうが、しあわせな老後を送れるみたいな印象

2018/07/19

2018/7/14

ただただ長生きしたくないと思った。
「ここにいる人はみんなわたしの家来なのよ」と老人ホームで笑う老女..辛い。