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アトミック・ボックス 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/02/25 |
JAN | 9784041037157 |
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アトミック・ボックス
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商品レビュー
3.9
13件のお客様レビュー
題名から何となく原発か核爆弾に関連するのかなと思いながら。社会問題を考えらせられる要素が多かったが、主人公の逃亡劇がハラハラして面白く、単純にサスペンスものとして楽しめる小説だった。
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瀬戸内海を舞台にした、ある女性の逃亡劇。 何から逃げているか、どうして逃げているのかは、あまりあらすじを目に入れず、読んでからのお楽しみにしておくのが吉。 池澤夏樹の作品らしく逃亡劇としてのエンターテイメント性はしっかりと担保され、素直に面白い。 科学の専門用語が沢山出てくるが...
瀬戸内海を舞台にした、ある女性の逃亡劇。 何から逃げているか、どうして逃げているのかは、あまりあらすじを目に入れず、読んでからのお楽しみにしておくのが吉。 池澤夏樹の作品らしく逃亡劇としてのエンターテイメント性はしっかりと担保され、素直に面白い。 科学の専門用語が沢山出てくるが、それを理解出来なくても物語の本筋にはスムーズに入り込めるので、とても読みやすい作品だと感じた。 ただ、作品を通して扱うテーマがテーマなせいか、登場人物の会話から池澤夏樹の感情が常に溢れ出している。 そこから何を感じ取るかは人それぞれだと思うが、先ずは難しい事を考えず、上質な人間関係の駆け引きとその行方を楽しむのが良いんじゃないだろうか。 読後、この作品のテーマに少し思いを馳せてみる。 答えの出ない問いに、これは中々難しいよなぁなんて独りごちたりする。
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反原発小説 震災当時から文壇で流行してゐる、非当事者による反原発テーマ小説。毎日新聞に連載したもの。 新聞小説なので、純文学の池澤なのにエンタメ的で軽すぎる文体だ。しかも内容も通俗的すぎるエンタメだった。 いちばんの欠点は、池澤夏樹の左翼的なイデオロギーが露悪してゐるこ...
反原発小説 震災当時から文壇で流行してゐる、非当事者による反原発テーマ小説。毎日新聞に連載したもの。 新聞小説なので、純文学の池澤なのにエンタメ的で軽すぎる文体だ。しかも内容も通俗的すぎるエンタメだった。 いちばんの欠点は、池澤夏樹の左翼的なイデオロギーが露悪してゐることだ。結末は、日本の原爆製造計画が北朝鮮に流れたといふ荒唐無稽でトンデモである。さらに、原爆と原発は核しか共通点がないのに、核=悪といふイメージを増長してゐる。よもや反原発プロパガンダ小説ではあるまいかと思ってしまった。 池澤は『終わりと始まり』でも、沖縄の普天間基地を馬毛島に移転させたらどうかと本気で書いてゐて、目を疑ふ。 芥川賞の『スティル・ライフ』や谷崎賞の『マシアス・ギリの失脚』はまだよかったのに、それ以降の通俗に流れたり、左翼イデオロギーを流露したりする転落ぶりには目も当てられない。師匠の丸谷才一は政治的な批判をめったにしなかったのに。井上ひさしや大江健三郎、島田雅彦にでもかぶれたのだらうか。
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