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日本教の社会学 戦後日本は民主主義国家にあらず
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日本教の社会学 戦後日本は民主主義国家にあらず

山本七平(著者), 小室直樹(著者)

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日本教の社会学 戦後日本は民主主義国家にあらず

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ビジネス社
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784828419237

日本教の社会学

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商品レビュー

4.6

7件のお客様レビュー

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2022/09/06

今は亡き2人の評論家の日本に関する対談。元々は1981年頃の本だが、今にも通じる論点が多々ある。 現代日本は民主主義国家でもないし戦前は軍国主義でもなかった。日本の組織には規範の二重構造が存在する。日本教とも呼ぶべきものが日本人の根底に存在し、ドグマとしての空気や実体語と空体語が...

今は亡き2人の評論家の日本に関する対談。元々は1981年頃の本だが、今にも通じる論点が多々ある。 現代日本は民主主義国家でもないし戦前は軍国主義でもなかった。日本の組織には規範の二重構造が存在する。日本教とも呼ぶべきものが日本人の根底に存在し、ドグマとしての空気や実体語と空体語がある。中国にはない本心というものの分析や、プロテスタンティズムと日本の労働倫理の違いなど。

Posted by ブクログ

2020/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦後の一番の問題は、なぜこのような規範に従っているか考えないこと。 日本人が知らずうちに強く信じ込んでいる”日本教”を構造神学から読み解く。日本教には教義(組織神学)が存在しない。古来より天変地異が多かった日本では、歴史感覚に乏しくつねに「今」だけで、その瞬間ごとに生まれる「空気」が教義となる。情緒における美的感覚が即規範化し、「空気」を通してみた事実である”実情”に対して 行動することが正直であるとされる。事実を事実として言うのは嘘つき、事実に対して行動すれば不正直。情緒規範であるため論理は通用せず、人の外面だけでなく内面の規範まで求められることになる。事実に対応する「実体語」を機能させる、「空体語」に対して行動することが規範化される。天皇を「実体語」として尊敬することは意味をなさない。戦前もまた天皇制ではなく、天皇信仰は空気によるものであった。 本書は1981年のものであるが、冒頭で「1980年代というのは、日本の骨組みそのものにガタが来ているのではないか」と予言しており的中している。

Posted by ブクログ

2018/11/18

日本人の思考の根底に佇むものを取り出して日本教と名前をつけ、外国(主にキリスト教圏)とどう違うのか比較されているのが面白かった。また、日本教がどのように成立してきたのか考察されているのも興味深かった。 ただ、日本教の問題点の解決策がなかったのが残念。そもそも、そういう視点で書かれ...

日本人の思考の根底に佇むものを取り出して日本教と名前をつけ、外国(主にキリスト教圏)とどう違うのか比較されているのが面白かった。また、日本教がどのように成立してきたのか考察されているのも興味深かった。 ただ、日本教の問題点の解決策がなかったのが残念。そもそも、そういう視点で書かれてはいないのかもしれないが。 浅見絅斎、崎門学

Posted by ブクログ

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