商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784794222367 |
- 書籍
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自分の「異常性」に気づかない人たち
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自分の「異常性」に気づかない人たち
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
精神科医が精神疾患の患者さんの診察をし、治療していく過程で、患者さんが正常に近づいていく感じがよくわかりました。同時に、病院にかかっても治療が難しいケースもたくさんあるのだな、と当たり前ですが改めて認識しました。
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精神科医・医学博士の西多昌規氏により、『自分の「異常性」に気づかない人達』について書かれた本。 精神科医が診察室で患者を診察する対話形式で綴られている。精神科医視点で何に着目しながら、どんなことに注意して患者と会話しているかが分かるので、変な例えではあるが、精神科医の職場体験のようだな、と感じた。小説のような形で描かれているので、とても読みやすい。 「正常」と「異常」は、言葉だけで見れば明らかに別のものである。しかしながら、深く考え始めると、何が正常で、自分が正常だと考えていることが果たして本当に正常なのか、分からなくなってくる。 精神病ベースで考えると特に難しい。自分が病的な状態にあるかどうかという洞察を「病識」と呼ぶそうだ。例えば、統合失調症になると、「自分をバカにする人の声が聞こえる」幻聴や、「まわりに嫌がらせをされる」被害妄想に襲われる等の症状が現れることがあるそうで。周囲にはそういった幻聴は聞こえず、被害妄想が起きる要因は存在しないので異常に見える。しかしながら、当人にとってはそれらが本当に聞こえ、実際に被害を被っていると思っているので、意に介さない周囲こそが異常に感じられる。 病識と否認の心理はケースによって様々で奥が深く、極めて複雑であると思う。
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大学病院勤務の医師(設定)が、統合失調症、うつ病、双極性障害、自己愛性パーソナリティ障害、認知症、発達障害、境界性パーソナリティ障害のケーススタディを大学病院の人間模様も含めて読ませてくれる。 病識がないということに対して新たな気づきが。自分を守る機能もあるということか。 本の表紙のインパクトが強くて手に取った。
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