商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784152096470 |
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商品レビュー
4.8
8件のお客様レビュー
ビルゲイツおすすめ本として紹介されていて、気になって手に取った。 36歳の脳神経外科医が癌になり、 37歳で亡くなるまでの手記。 文学、哲学、科学、医療に精通した著者だから書けた、生と死を真正面から受け止めようとする葛藤。 医学生が必ず通る解剖実習など、生々しい描写もあったが...
ビルゲイツおすすめ本として紹介されていて、気になって手に取った。 36歳の脳神経外科医が癌になり、 37歳で亡くなるまでの手記。 文学、哲学、科学、医療に精通した著者だから書けた、生と死を真正面から受け止めようとする葛藤。 医学生が必ず通る解剖実習など、生々しい描写もあったが、医者になるまでの道のりや日本と変わらない医師の勤務実態などを知ることができた。 力つきた著者のポールの筆を引き継いだ妻ルーシーのエピローグが、 また素晴らしい。 彼の最期を克明に記すだけにとどまらず、 ポールの意向をくみ、 感情的にならず、深い愛情を持って接していた様子が伝わる。 真に聡明で愛情深い人というのは、 どんな状況においても、 最善を尽くそうとするんだな。 医者でなくても、 癌にならなくても、 平凡な私でも、 現実を受け止めて 考えながら 前を向いて生きることはできる。 ポールカラニシは 全世界に大きな足跡を残した。 彼の人生は、志半ばで無念であったとしても この本を読んで 救われた人が世界中に大勢いるはず。 いろいろ 深く考えさせられた。 ずっしりと重い。 でも、どこか軽やかな風を感じるのは、 ポールとルーシーの人柄のなせるところか。
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末期がんに侵されて死の意味を考えさせられ、妻と子供との離別に悲しみにくれるというドラマチックな話だ。人はたいてい死ぬまでは死の意味を考えない。だからこそ生きる大切さを普段から考えることが必要だと思う。生きる価値があるのはどんな人生か、死や病気を理解できるように患者や家族を導く、自...
末期がんに侵されて死の意味を考えさせられ、妻と子供との離別に悲しみにくれるというドラマチックな話だ。人はたいてい死ぬまでは死の意味を考えない。だからこそ生きる大切さを普段から考えることが必要だと思う。生きる価値があるのはどんな人生か、死や病気を理解できるように患者や家族を導く、自分という存在の真の意味、死にゆく男の日々を喜びで満たした娘、感謝の気持ちを持て、感動のストーリーだ。
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人生の成功を掴み掛けていた時に末期の癌が発覚した著者。癌との闘いは厳しいものだったのは間違いないと感じるが、著者が癌になってから過ごした時間の全てがその闘いの苦痛に満ちただけの時間でないことも確かだと感じた。 本文中にいくつか惹きつけられるフレーズを見つけた。それはいずれも著...
人生の成功を掴み掛けていた時に末期の癌が発覚した著者。癌との闘いは厳しいものだったのは間違いないと感じるが、著者が癌になってから過ごした時間の全てがその闘いの苦痛に満ちただけの時間でないことも確かだと感じた。 本文中にいくつか惹きつけられるフレーズを見つけた。それはいずれも著者が懸命に生きようともがいた結果生まれた言葉である。 死は誰にも訪れる。しかし、その死を迎える方法は自由だ。著者の生きる姿からは、「死を身近に感じていない自分は、果たして精一杯に生きることができているか」「今ある時間を生きるってどういうこと?」という問いについて考えさせられる。自分なりの生き方を見出し、ただ死に向かうのではなく、死ぬまでの時間を生きるような在り方でいたいと思う。
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