商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/12/12 |
JAN | 9784480097668 |
- 書籍
- 文庫
監督小津安二郎 増補決定版
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監督小津安二郎 増補決定版
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商品レビュー
4.5
7件のお客様レビュー
読みやすさ ★★★★ 面白さ ★★★★ ためになった度 ★★★★★ 自分にとって、折りに触れて再読する本。難解と言われることもある蓮實の著作の中でも、相当わかりやすい部類に入る。何より、蓮實の小津に対するリスペクトがすごい。小津ファンに限らず、すべての映画ファンに読んでほしい一...
読みやすさ ★★★★ 面白さ ★★★★ ためになった度 ★★★★★ 自分にとって、折りに触れて再読する本。難解と言われることもある蓮實の著作の中でも、相当わかりやすい部類に入る。何より、蓮實の小津に対するリスペクトがすごい。小津ファンに限らず、すべての映画ファンに読んでほしい一冊。
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小津の研究本は数多出ている。フランスでも人気だという。ローアングルなども言われ尽くしている。だからこそ実際に映画を見るのが一番。「東京物語」が傑作なのは周知だか、自分はカラー作品になってからの小津が好き。くすんだ赤をワンポイントにした画面がいい。また、今となっては貴重な昭和の衣...
小津の研究本は数多出ている。フランスでも人気だという。ローアングルなども言われ尽くしている。だからこそ実際に映画を見るのが一番。「東京物語」が傑作なのは周知だか、自分はカラー作品になってからの小津が好き。くすんだ赤をワンポイントにした画面がいい。また、今となっては貴重な昭和の衣装、街並み、会話が逆に新鮮。 好きな作品は遺作となった「秋刀魚の味」。結果として最後にふさわしい無駄のない集大成な作品となっている。好きなシーンは「彼岸花」の十国峠でのやりとり。家族旅行で一番幸せな時。その次のシーンでは娘の結婚話が出て、幸せな家族の崩壊が始まる。
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本当に時間がかかったが、ようやくこの大書を読破した。明らかにこの本を読む前と比べて映画の見方が変わった、というかふくらんだ。これまでのように説話論的な機能のみを求めて画面に注意を向けていると、見えていないものがあまりに多くなってしまいかねない、そんなリスクをはじめて認識した。...
本当に時間がかかったが、ようやくこの大書を読破した。明らかにこの本を読む前と比べて映画の見方が変わった、というかふくらんだ。これまでのように説話論的な機能のみを求めて画面に注意を向けていると、見えていないものがあまりに多くなってしまいかねない、そんなリスクをはじめて認識した。 「記念写真をとってしまったゆえに、その家庭は崩壊せざるをえない」・・・記念撮影は、小津の映画の説話論的な構造にあって、別れという主題体系と深く結びついている、との指摘が特に強力。無論、自分はそんな見方をしたことがなかったから、インパクト大。 このような論旨が盛りだくさんで、本当に重く読み応えのある本でした。
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