芝村騒動と龍門騒動 大和の百姓一揆 青垣双書1

上島秀友(著者), 上田龍司(著者)

• 販売会社／発売会社: 青垣出版
• 発売年月日: 2016/11/01
• JAN: 9784434225222

商品レビュー

2018/01/29

司馬遼太郎によれば私領よりもマシだった大和の天領でも18世紀半ば〜末には、いかに農民が幕府からの搾取に苦しんでいたのか、特に前半の芝村騒動では当時の様子が原文で掲載されており、生々しい記載になっています。四公六民とか五公五民とか言われていた年貢は実際は８割５分も取られておいたようで、農民の生活が成り立たない状況だったようです。何回代官に訴えても聞いてもらえず、京都町奉行所に直接訴え出ました。これは当時は重罪だったので、首謀者を含めて大勢が処罰（死罪、遠島、所払いなど）されてしまいました。その後は一時減免があったようですが、数年後にはまた重税が課せられたようです。